農村にはグラベルがある!!
田舎を楽しむキーワード「グラベル」
まずはこちらの動画をご覧ください。
この動画は、先日開催した「グラベルミーティングVol.2 伊豆沼・内沼周辺」のダイジェストです。
どうでしょう。とても楽しそうじゃありませんか。
編集の具合はさておき…
前日は暴風に雨や雪がまじる過酷な天候でしたが、この日は晴天。ラッキー♪
イベントの簡単なリポートはFacebookをご覧いただければ。
今回はくりくりサイクリングくらぶのキーワードの一つ「グラベル」について。
グラベルロード
日本語で砂利を意味するグラベル(gravel)は砂利道のことで、広義には未舗装路ととらえてよさそうです。
ざっくり過ぎますが。
舗装路も未舗装路もスムーズに走れるバイクを「グラベルロード」といって、世界的なブームになっているらしい。
「グラベルバイク」という言い方もしますね。
僕のなかでも大ブームです。
これがグラベルロードのバイクです。
ドロップハンドルなので一見ロードバイクと変わりませんが、太めのタイヤをはじめ未舗装路を走るのに適応した規格になっています。
特にこのバイクには、グラベルロードのメジャーな規格が。
・ロードプラスといわれる650B×47Cのタイヤ
・ハンドルは下ハンがハの字に開いた形状
・フロントシングルギアのドライブレイン
・強力なディスクブレーキ
タイヤ一つとっても700×23Cが定番のロードバイクに比べてかなり太いですね。
※23C=23ミリ、47C=47ミリ。35Cのグラベルもあるし、28Cのロードもあります
※フレームの規格(各部位の高さとか長さとか・ジオメトリ)もいろいろ違っています。細かくなり過ぎるので省略しますが
最近ではよりオフロードにふったグラベルロードもあり、フロントフォークやリヤにサスペンションがあったりするそう。
でも、グラベルが無い
ブームと言いつつ、日本だとこんな話が出てきます。
「走る場所が無い!!」
そう、都市部でも農村部でも日本のあらゆる道が舗装になっています。
海外のように何十kmも何百kmもグラベルが続くような環境は稀です。
田舎であっても驚くほど舗装路が整備され、または未舗装路は長くて数kmという例がいっぱい。
都市部ならなおさらかも。
舗装路も未舗装路もスムーズに走れるのがグラベルロードの魅力なので、未舗装路も走りたいですよね。
グラベルのいろいろ
とはいえ、グラベルがまったく無い訳ではありません。
日本でよく利用されるグラベルをざっくりと。
固く締まった路面が多く、木漏れ日がキモチイイ林道。ちなみに荒れている林道もおもしろい。
まっすぐでのんびり走れる河川敷
マニアックな冒険ができる古道。
自然公園の散策路にも自転車が通行可能な道が希にありますね。
これらが身近かと言われれば、そうでもない人がほとんどかも。
グラベルにたどり着くまで結構な距離だったりします。
家を出ればすぐグラベルの栗原市
では、僕らが暮らす栗原市はどうかというと。
周辺の地域もあわせ、栗原市は伊達藩の穀倉地帯だった米どころ。
そう、幸いにも農道がいっばいあるんです。
農道とひとえに言ってもいろいろ。
・上の写真のように軽トラックの往来で固く締まった路面
・草地のような道
・泥濘が多い道
・ほ場整備で採石(大きめの砂利)が敷かれた道
など、変化にとんでいます。
春は水を張った田んぼが水面鏡になり、
夏は青々とした稲が風に揺れ、
秋は黄金の絨毯のように、
冬は渡り鳥の応接間に。
イグネとよぶ屋敷林や重厚な日本建築の家屋など、地方の暮らしぶりも感じられます。
農道に加えて林道や古道もあるので、栗原市にはグラベルロードを楽しめる環境がたくさんあるんです。
農道と林道、古道をつなげば数十kmのグラベルのルートをとることも可能です。
農道から観える地域の魅力
僕らのサイクリングイベントでは、農道グラベルを軸にして、農道から田んぼをはじめとした土地利用を観て、地域の人々の暮らしぶりに目を向けたりします。
農園の見学と体験や地元食の食事、自然観察などを盛り込んだりすることもあります。
グラベル不足の日本で農道は貴重なフィールド。
日々、農地を管理している農家や関係機関の皆さんに感謝しながら、冒険気分で農道を走っています。
グラベルロードに限らず、MTBやファットバイクなど未舗装路に特化したバイクももちろん楽しめます。
グラベル=グラベルロードと考えずに、未舗装路の一つのフィールドとして農道を考えると、楽しみが広がりますね。
くりくりサイクリングくらぶのウェブサイトには、農道などのグラベルのコースを掲載しています。
これから少しずつコースを増やしていきたいと思います。
機会がありましたらお試しくださいね。
農道を走る際の気配り
グラベルロードなどオフロードよりのバイクで走るのに農道は魅力的ですが、本来は農作業の専用道なので気配りが必要です。
最後に農道を走る心がけをいくつか。
・農作業の邪魔になるような走行をしない
・農作業中は無理に通らず迂回する
・農道を痛めるような激しい走行をしない
・あぜ道(畦畔、クロ)は走らない
・敷砂利を田んぼに飛ばさない
・田んぼに自転車で入らない!!
文字にすると堅苦しくなりますが、結構大事です。
農道は農作業の専用道なので、あくまで農作業の車両のためのもの。
草刈りや補修も農作業に従事する農家の皆さんや関係機関の方々が行っています。
「農道は自転車で遊ぶところじゃない!!」
と言われないように。
むしろ
「農道を自転車で走る人が増えて賑やかでイイね」
と言われるような自転車カルチャーにしたいな。
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