新しいアイディアを生み出すちょっとしたコツとその能力の磨き方
ウォルト・ディズニーが「現状維持では後退するばかりである」と述べているように会社も個人も、新しいことに挑戦しなければ後退する。
しかし、『新しいことに挑戦する』ことは、言うのは簡単でも実際はかなりのエネルギーを要する。
目標や手に入れたいもの、好奇心といった類の心を揺らす何かがなければそのエネルギーはなかなか生み出せない。
これは企業も個人も同じだ。企業において新しい何かを始めるためには企画、立案、調査、実行など大量のエネルギーが必要になる。
特に企画の部分では何かをやらなければならないのは分かってはいてもアイディアが浮かばないという状況に陥ることは珍しくない。
アメリカの実業家であるジェームス・W・ヤングが「アイデアとは既存の要素の新しい組合せ以外の何ものでもない」と述べたように2つ以上のことを分解して、その要素を組み合わせたり結びつけたりすれば新しいアイディアがうまれる。
要素の組み合わせの中で最も手っ取り早いものが“既存のもの”を“新しいもの”に置き換えて組み合わせる方法だ。
例えば、ビジネスを構成する多様な要素のうち比較的重要な要素である「サービス」と「市場」を既存から新しいものに置き換えて「新サービス」と「新市場」に置き換える。
「新サービス」と「新市場」のどちらかを新しくする。これだけで立派な新展開になる。
既存サービス 新サービス
既存市場 (A) → (B)
↓ ↓
新市場 (C) → (D)
※(A)から(D)に行くのは難しいが(B)か(C)へなら比較的移行し易い。
ヤングは組み合わせをうまく見つけ出す(アイデアを生み出す)能力について「事物の関連性をみつけ出す才能に依存するところが大きい」と結論づけている。
この能力を磨くために意見や発想も違う、もっと言えば宗教や国籍、言語などのバックグラウンドが違う人たちと付き合い着想の幅を広げることも重要だ。
スティーブ・ジョブズが生み出した世界的ヒット商品であるiPhoneも1996年にノキアが開発した世界初のスマートフォンにデザイン性や機能性といった新たな要素を組み合わせ大ヒットさせた。
何も無いところからアイディアは生まれない。
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