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再度の脳梗塞で緊急入院からの歩行リハビリの過程


脳梗塞再発

前回の脳梗塞

2023年の頭に、目が見えづらくなって眼科行ったら脳の病気かもと言われて、脳神経外科行ったら脳梗塞、脳卒中起こしてた(終わった後)だと言われたのがこの記事書く半年前の話。直近でどうこうという話ではなかったので、血圧に気をつけながら、経過観察で来年またMRI見てみますかという状況だったのですが、ここに来て来年を待っていられなくなりました。

救急搬送

2023/9/2、朝から通院して、適当に買い物して、外で食べた後帰宅して、しばらくソファで横になって休んでいたんですが、2時間経たず、横になっているのに目が回ってる感じが強くなって来て、気持ち悪くなって来ました。冷や汗も出るし、熱中症にでもなったかなと最初思って、水分摂って、ベッドで休むことにしたんですが、一向に回復する気配がない。吐き気もして来たので、トイレに行って吐いたものの落ち着かず、なんなら、冷や汗が滝のように増えて来たし、トイレからベットに戻る際、ふらふらぐるぐるしてまともに歩けなくなって来ました。ここに至って、これは熱中症ではない気がしてきた。これはどうにもおかしいなと、家族に相談して、救急車呼んでもらうことにしました。「全く自力で歩けない、倒れっぱなし」、「目がぐるぐる回る回転性の目眩」、このあたり危険な気配がしたし、年始に脳梗塞やってたので、その時は自覚症状は後遺症の視野欠損しかなかったけど、それでも一度脳梗塞やったことがあるので、脳がまた何か問題起こしているかもと直感して、到着した救急車の人にその旨を伝えました。脳に関する検査をしてもらえる病院を優先でと。あと、全く歩けなかったので、自宅から担架で救急車に乗せられました。
次は運び込む病院探し。脳関連を見てもらえる病院となると基本総合病院になるので、見つかるまで少し時間がかかりました。一番近所の病院(最初に見てもらった脳神経外科のあるところ)は、受け入れる空きがないとのことで却下されました。次の病院も駄目。ちょうどコロナの第九波のピークにきつつあり、インフルエンザも増えて来ているので、病院も厳しいタイミング。最後の病院はOKということで、そこに運び込まれました。これ、東京だったらそもそも救急車も来てくれなかったかもしれません。そういう意味では運が良かった。

検査の結果

即、頭部CTスキャン。ここの段階では大きな問題はなかった模様。多少はあったかもだけど。
次にMRI、これで脳梗塞が確定。
しかし、今回の脳梗塞は場所が良くなかった。小脳梗塞でした。体のバランスをコントロールする付近にダメージを受けた形。確かに回転性の目眩になるし、バランス取れなくなるから、歩けないしまともに動けなくもなる。手足に力も入らないし。
目眩そのものの診察や、指、腕も動かせるかの診察もされ、左手はOKだけど右手、右足が駄目。目の動きもやばくて、目が縦に揺れる状態だと言われました。無難な目眩、ふらつきだと目が横に揺れるらしいけど、縦はまずい、と。
やはり、直感通り、脳梗塞でした。救急隊員に強く伝えて正解でした。家族は熱中症の重いやつくらいの認識だったし、救急隊員も当初脳関連とは思っていなかったので、そのままだと、脳を見てもらえない普通の病院に運ばれていたかもしれない。脳梗塞は初期の急性期の対応が大事なので。

緊急入院

そのまま入院が決定したので、即点滴に繋がれ、心電図計つけられて、ベッドごと病室に担ぎ込まれる。
翌日から、薬が色々出されました。家とは構成少し違うけど、降圧剤2種類、朝だけでなく夜にも追加される、家と比べて倍以上の血圧降圧剤になりました。他、血液をさらさらにする薬(血小板の働きを抑える系)、加えてコレステロールを下げる薬も。日頃の血液検査でのコレステロールは近年正常範囲内ではあったけど、もう少し下げた方がいいということなのだろうと。
しかし、薬を飲むには食事が必要。最悪点滴でしばしのカバーはできるけど、おかゆ出て来たけど、これがなかなか食べられない。ぐるぐる回る目眩でかなり気持ち悪くなってたので、吐き気止めの薬を点滴から入れてもらいつつ、少しだけ食べて薬飲む日々の始まり。小も大もトイレに移動できないので、尿瓶なり差し込み等でされるがままの排泄……尊厳吹っ飛んでいきましたが、これは仕方ない。着替えも同様。加えて点滴と心電図で体ケーブルまみれだし。
心電図見てると、脈拍が90〜100優に超えるあたり。血圧も140〜150。ちなみに、搬送直後は脈拍がもっと異様に高かったらしく、不整脈の心配されて精密な心電図検査や(24時間かけて見るやつ)、心臓エコー検査も追加でされました。他、首の動脈から血栓の原因あったりしないかなどみるので、首のCTスキャンも。
いろんな検査を日々されながら、薬の治療と合わせて容体の安定を待つ状態に。
ちなみに、小脳梗塞は一般的には、以下のような特徴がある模様。
・バランス感覚の失調
・言語障害(呂律が回らない等)
・難聴、耳鳴り
・麻痺は出ない
・回転性などの眩暈が高確率で出る
・手足に力は入るけどコントロールが効かない、スムーズに動かない

一旦安定へ

1週間ほどで、状態が少しずつ落ち着きました。ぐるぐる回る回転性の目眩が少し弱まり、気持ち悪いのも徐々になくなり、きちんと食事取れるようになって来たので、点滴が外れ、脈拍も80以下まで落ちて来て安定して来たので、心電図も外れました。緊急入院だったので個室の病室なのでトイレが室内にあるんだけど、点滴棒持って付き添いでどうにかベッドから起き上がってトイレに入れるように。
ここまでで1週間で、ここから検査を兼ねたリハビリで、右手右腕の動きを見るテスト(右手の指で鼻触って、離れた看護師の指先に自分の右指を合わせる、のを繰り返す)を何度か。右手まだまともに動かないので、思ったら位置に指、腕が動かない。繰り返すうちに多少マシに。目の揺れの検査も、少しずつ縦揺れが日々減っていきました。それとともにめまいも改善。ふわふわする浮動性の目眩は少し残りましたが。
それでも、食事できて(箸は右手で使える)、気持ち悪さも消えて、ベットに半身起こせるまで回復。ここから、追加のリハビリ開始。車椅子で移動して、そこから歩行補助器(サークル式のやつ)で、簡単な歩行の練習開始。まだ右足まともに動かせないし、体も腰もバランス取れないので傾きまくりだけど。これを2、3日。この間、他にはベッドの上で足を持ち上げたり腰を持ち上げるといった基礎筋トレ。他、腕や指先の運動など。
何にせよ、安定してリハビリがきちんとできるところまできて、ここでリハビリ病棟の方に空きが出来たので、急性期病棟から、そちらに転院。ここまでで約2週間かかりました。後遺症出てるので軽症ではないものの、軽症〜中症の間で、後遺症の感じとしては、まあまあ早めにリハビリに進めた方みたい。

リハビリ専門病棟

ここからは、リハビリがメイン。薬は継続だけど、食事のカロリーも増えて、筋肉つけるためにプロテイン追加。理学療法、作業療法の2種のリハビリを1日3コマ(2〜3時間)くらいずつ。理学療法は主に足や腰(インナーマッスル)のストレッチと筋トレ、及び歩行練習。作業療法は主に腕肩のストレッチと筋トレ、他に肩から指先まで使った細かな作業(高次脳機能障害がでてないかのチェックを兼ねる)、他にもシンプルな脳機能、記憶、言語関連の念の為のテスト、他に字を書く確認、パソコンのキーボードを打てるかの練習など。きついと聞かされていたけど、個々の筋トレは負荷高かったりすることもあるけど、1時間そこらで解消する程度なのでそれほどでも無い。高齢者だときついかも。
転院後も、リハビリは強化されたけど、トイレ行く等については、看護師呼んで歩行補助器使った上で付き添い見守り(転ばないように)はありの状態。
しかし、それも転院後1週間ほどで、見守り無しで単独で歩行補助器使って行けるように。加えて、リハビリで、歩行補助器も無しの単独自立歩行の練習へ移行。もちろん最初は倒れないようにリハビリ担当の人が手で支えたり横でカバーしなごら。最初は立ち上がるのも危うかったけど、徐々に立つだけなら問題なくできるように。自立歩行も、慣れていきました。
入院して4週間ほど、約1ヶ月ほどで、トイレ移動や洗面所移動、離れた位置の自動販売機までの移動など、同一フロア内の移動は全て単独自立歩行で動けるように。
とはいえ、体のバランスはまだ悪いし頭含めてうっすらフラフラするし、腕はかなりマシになってきたけど、右足はまだ力抜け気味でまだまだな感じ。
それでも、1人で歩いて動けるようになってきたのは大きい。
入院の書面では約3ヶ月とあったけど、最終的にどれくらいで問題なく歩行他が安定して退院できるかはまだ不明。
一般的には、脳梗塞の入院期間は平均で78日くらいらしい。

腰や膝のリハビリ強化

そこそこ普通の歩行練習ができるようになってきたので、病院の外に出て歩くリハビリも開始。病院内と違って、外の歩道は、意外と障害物が多かったり、前は気にならなかった路面の傾きや強風で体の安定を乱す原因になったりする。とはいえ、ここまで回復するのは早いほうらしい。
加えて、ただの歩行以上の練習が追加。階段の上り下りです。右膝を曲げた状態で体重かけたりするのが不安定なので、その為の練習です。手すりに掴まってのスクワット等。左右の足を前後縦に並べて立ってバランスを取るとか。
今後は、大股に歩くとか、早歩きするなどの練習もしていくらしい。積み重ねで、安定取れるようにと。

退院を睨んだ動き

自立で動けるのと、病院外歩くようになってきたことで、退院の時期をいつにしようかという相談をする日取りが決まりました。10/16に、主治医他皆さんと話をすることになりました。先生曰く、10月中には退院できるのではないかということでした。
とはいえ、問題なく1人で外歩いたり人混みに出られる程度のリハビリが前提です。
他に、仕事している人向けに、高次脳機能関連で支障がないかの、記憶力や集中力のテストも始まりました。元々苦手なジャンルなのですが。
何にしても、2ヶ月以内に退院できそうな感じなので、初動が早くて正解だったなという印象です。
16日を迎えて、面談の結果、10/27に退院が決まりました。残り期間でリハビリラストスパート。
完全回復は無理でも、足や肩に力が入りづらくてバランスを損ねる分を無難な範囲でカバーして生活できるようにするのが理想ですね。
リハビリというと、階段も手すりありならまあまあいけるようになりました。手すり無しで降りるのは危なっかしいですが。これも残り期間で改善できたらいいな。

右手の残りリハビリ

色々やってて気づいたのですが、どうも右手の指を広げて指を逸らす形にしようとすると、指が伸び切らず、少し内側に握りかけみたいな感じで曲がりがち。意識して目いっぱい伸ばすことはできるけど、かなり力を入れたり意識しないと伸び切らなかったので、療法士さんに相談したところ、指先のリハビリと指先の筋トレの仕方を教えてもらい、わずか20分そこらで大幅に改善しました。正しいリハビリ方法ってあるんですね。
指先の伸び切らない違和感が消えたことで、パソコンで文章タイプする際の、右手の打ち間違いがほとんど無くなり、ほぼ元通りに。
あと残る違和感は、右腕を上に上げて特定の場所をタッチしたり持ったりするときに手先の位置が不確かな感じ。加えて、腕をそもそも上に持ち上げるとめちゃめちゃ疲れる。左手そんなことないのに、右が重い。多分肩肘周りのコントロールの為の筋力と筋力制御の為の神経がまだ足りないんだろうなーと。このあたりを鍛える為の方法も療法士さんに教えてもらったので、積み重ねていこうと思います。完全には戻らないまでも、腕が重くてしんどいのだけは緩和したいところ。
これも結局2日ほどひたすら自主練で筋肉鍛えたら、不安定さは残るものの、かなり改善して、上肢機能テストでも左手にせまるスコアまでいったので、あとは日常生活で慣れればいいかなというところを達成。

足やバランスの最終テスト

作業療法のテストは9割以上回復してました。こちらは理学療法の機能テスト。手足ハンマーで叩くやつとか、触感があるかのやつは最初から問題なかったのでいいとして、あとは各種立つ時のバランス。傾いて立つやつとか、目を閉じて立つやつとか、片足で立つやつとか。退院前のは3回目ですが、こちらも更にスコア上がってたし、右足だけで20秒立てたので、まずまずかな。
唯一、ふにゃふにゃのマットの上に足そろえて立って、手も腰に付けて(手でバランス取るのは禁止)、更に目を閉じて立ち続ける(最高スコアは30秒らしい)、これだけは何回やっても2秒ちょっとしか出来なかった。
なお、別途テスト以外で、試しに片足で目を開けて立つのも試したけど、そもそもこれも数秒しかできませんでした。結局、療法士さんと色々話した結果、足がめちゃめちゃ外反母趾なので足の指をちゃんと使えない方が影響でかそうという結論に。じゃあ、これはどうにもならないね……。
まあ、他は大体慣れでカバーできそう、かつ、日常生活で更にもう少し回復しそうな範囲なので、まあいいかなと。
懸念だった階段も、手すり使えば大丈夫、なかったとしても、慎重にゆっくりいけそう、手すりなくても壁側触りながらでもカバーできる、という感じなので、いずれ普通に出社通勤もできそう。
と言うわけで、何とか2ヶ月短期入院リハビリで生活の目処がたちました。退院後もしばらくは不便さあるとは思いますが。

退院後の通院やリハビリは無し

薬自体はあるけど、これは日頃定期的に通ってるかかりつけ医宛に処方の紹介状くれるそうなので、そちらで血圧管理と一緒にやる感じ。
今後については、最初の年始の脳梗塞時の別病院での経過観察、MRI撮影が来年あるので、そこで更に増えたり懸念がないのを祈りつつ、食生活や睡眠に注意ですね。
家でそんなには酒飲まないけど、外食時にかなり飲んでいたので、これも減らそうと思います。

と言う訳で

脳梗塞は初動が時間勝負なので、目眩(回転性)、手足が動かない、力が入らない、呂律が回らない等、冷や汗が止まらない等怪しい症状の時は、躊躇せずに救急車呼んで脳の懸念ある旨伝えて搬送先探してもらえるといいな、という感じですね。
あと、高血圧はいろんな要因あるので、何にしてもきちんと対処しつつ検査や通院は大事ですね。

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