アラフォー妊娠と10cmの腫瘍、発覚まで

私は2020年9月まで
フリーランスでネイリストをしていました。
主にサロンワークと、顧客先へは出張へ出向くことも。

31歳の時に独立してから、一人気ままに好きなことをして毎日を送る。

ごく普通に新卒入社で化粧品会社に勤める経験も20代でしましたが、
このフリーランスという働き方が、私には一番合っていました。

呼吸するように、働く。
私にとってフリーランスのネイリストとは、そのような当たり前の一部でした。

ネイルの仕事の合間に決まって飲むのは
サロン近くにあったドトールのアイスカフェラテ。
2020年4月のある日も
いつも通りに買って来て、さて飲もう。

…ん?
『ストローに口をつけたくない』

なぜだかわからないけど、
大好きなアイスカフェラテがどうしても飲めない。
飲む前から、飲みたいのに飲めない。

飲んでみて不味い、ではなく
口をつけられない。

なんで??
冷たいから?身体が冷えてるのかな?
ちょっと花冷えだし…

???

結局そのカフェラテは
一口も口をつけずに棄ててしまうことに。涙

ちょうどその出来事の直後、
不思議な事が起こり始める。

ドトール、スタバ、あらゆる京都の街中のカフェが軒並み営業休止。

そう、世間では新型コ○ナにより緊急事態宣言が出されたのです。
当然京都の街ももれなく対象エリアに。

あらゆる場面で人、店、イベントの賑わいが一切姿を消し、通常ならゴーストタウン化した状況に最悪〜と思っているのでしょうが、

カフェラテに口をつけられなくなっていた私にとってはむしろ快適で快適で。

そのころにはカフェラテのみならず
パスタ、パン、バター、チョコなど
大好きなモノばかり何故か口にできなくなっていたので。

『なんでだろう』

街の閑散とした静寂は快適だったのですが
エンパス体質の私は、コ○ナ禍で充満する人々の不安感や混乱したエネルギーに当たって体調が悪いんだ、そう思っていました。

エネルギーに当たることは良くあることだし、
まさか『妊娠』の二文字がよぎることはありませんでした。;

しかしある夜、突然、
『んっ!!???』
直感として『妊娠』の二文字が降りて来たのです。遅いですが。笑

もう夜中の0時を過ぎていましたが、
降りてきたものは朝まで待てず、
妊娠検査薬を手に入れるべくコンビニへ走る。

結果、
ハッキリくっきり即『陽性』。爆

後日すぐに産婦人科を受診し、
よくドラマなどで見る『おめでとうございます』
いただきました。笑

ただ同時に
『かなり大きな腫瘍があります。再検査の必要があります。』と。

妊娠の驚き、新しい生命の心音、大きな腫瘍、コロナという世界中の緊急事態、
あらゆることが一気に起こり過ぎて、言葉という表現ツールでは現せない心情と体調。

この時から、私のタイムラインが完全に移りかわります。ビデオテープの早送りではなくブルーレイディスクのコマ送りのごとく、現実がパッ、パッ、と軽やかに変化していく。

働く自由なアラフォー独女のタイムラインにはもはや立っていない、ということは現実を見れば明白;
毎月5日間の泊まり出張は、コ○ナの影響で、妊娠発覚と共にバッサリとなくなる。

まるでモーゼの十戒のように
なき道があり得ぬところにどんどんと拓けていく笑;



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