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村田金箔さんの【ウチハク】で色々遊んじゃおう!の話

【ウチハク】の商品説明は下記リンク先をご覧下さい。

※7月からBASEで一般販売開始との事です。

私はレターセットの作成で使えたらいいな〜って事で申し込みました。
先日12色フルセットが届き、早速色々試しました。
【ウチハク】は「新しい文房具」を目指していらっしゃると思うので、文房具目線で以下書いていきますね。

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中身はこんな感じです。1巻3cm×10mあります。下のクリーム色の紙は「アプリケーション」と呼ばれていて、これを使うと色分けができるそうですが、使い方の説明が一切入っていないので、どう使えば良いかキットを開けただけでは全く分かりません。(購入者限定で使用方法の簡単な説明が、クラウドファンディングページでなされています。)
Thankyouカードと名刺みたいなのが入っていましたが、それよりも使い方の説明書を入れるべきです。今回はクラウドファンディング経由での申し込みでしたから、専用ページを見れば分かるだろうという事で省いたのでしょうが、普通の文房具好きさんが一般で購入した場合、多分いきなり崖から突き落とされた感じになると思います。

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箔を付ける為には粘着物質が必要です。公式では両面テープ/スティックのりを使用した例が掲載されていますので、どちらか使えばとりあえず箔は付きます。
ただ、それはクラフト用途としての使い方で、文房具的な使い方を考えると、細かい表現がとてもしづらいです。手帳に使いたい場合にスティックのりの幅だと、大き過ぎだと思うのです。
小さな面に箔を付けたい場合は、画像の【おやっとのり】(呉竹)のボールペンタイプをおすすめします。(画像右)
画像左のおやっとのりは一番大きなサイズで、チップが15mm幅です。標準的なマステの幅と同じですね。広い面積に箔を付けたい場合はこれがムラになりにくくて良いです。この他、中間サイズペン先のおやっとのりもあリます。が、とりあえずボールペンタイプがあれば大丈夫です。ヨドバシカメラの通販で売ってますよ。
https://www.yodobashi.com/product/100000001001724364/
※リンク先はヨドバシの該当ページです。

【おやっとのり】は塗った後、最低30分は放置して乾かして下さい。1時間放置だと確実で、何なら一晩放置しても大丈夫です。逆に、塗ってすぐ箔を置いてもキレイに付きません。

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【おやっとのり】で箔押しするとこうなります。手動塗りでも大体箔は乗ってくれます。(実験段階なので結構雑に塗っています)

細かい部分を箔押ししたものはコチラ

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コチラは全てボールペンタイプ使用&塗って一晩置いてから箔押ししました。
先にスタンプを捺し、白い部分を色付けする感じで箔押ししています。
万年筆の筆跡もボールペンタイプで描いた後、箔押ししています。

拡大の図

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【おやっとのり】自体がとてもサラサラしていて、ふちどりいっぱいに塗っても液が中央によってしまい、少し白抜きされた感じになります。これはこれで面白い効果なので私はヨシ!としていますが、気になる方は枠線を少しはみ出してのりをつけるのが良いかもしれません。

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最初、スタンプにのりを付けて捺してから箔押ししたいと思って、しばらく実験していましたが全然上手くいかず断念しました。(労力に見合ったキレイさが全く出なかった為)しかし、スタンプを普通に捺した後、箔押ししたい部分にのりを付けたら、似た様な効果が出るのでは?と思い、実験したのが上記画像です。
この時はまだボールペンタイプを購入しておらず、太幅【おやっとのり】を使用しているので大胆にはみ出ていますが、やりたい事がかなり形になりました。

ちなみにスタンプにのりを付けて捺せるキットもあります。

こういうのを使用するのもアリとは思うのですが、そうなると文房具としての使用からは逸脱すると思うのです。(ペーパークラフトの領域)
スタンプのグルーを掃除する手間が出るのと、【エッセンシャルグルーパッド】の方は熱を加える必要があったと思います。
どなたかこれらを使って試してもらいたいです。キレイにできそうなら私も買おうと思います(笑)。

頑張って消しゴムはんこにのり付けてやっていた時の画像がコチラ。

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これでもかなりマトモに箔が付いた方です…。

箔押しキットといえば、吉田金糸店さんの【スタンピングリーフ】が知られていますね。コチラは箔の定着に熱源が必要です。家庭ならアイロンを使う必要があります。私もこれの7色セットを持っていますが、コピーとってアイロンで熱入れて…というのがとても面倒で、両面テープで使用しています。
なので【ウチハク】はとっても画期的だと思いました。実際に使用して、箔がフィルムから離れる時が柔らかいですね。きちんと糊面についていればペリッと剥がせられる。【スタンピングリーフ】はそこが硬いのです。バリバリバリって感じ。
余談ですが、20年ぐらい前に理想科学さんがプリントゴッコシリーズで【箔ピタ】というのを出していたのを思い出しました。(実際にこれは同人グッズを作る時に使用していました。)今でいう「ギルティングペースト」を盛って、箔をつける方法ですね。これは熱源がいらなくて、【ウチハク】に近いものがあったのではないかな〜と思います。

【ウチハク】、スタンプしたものに色をサクッと入れられるので、私はとても気に入りました。熱源無しだと箔の滑らかさが無かったり、ムラができてしまうのですが、手動でここまで気軽にできるのはやはり大きいです。手帳やノートにサクッと箔押しできるので、普通にハンズやロフトで売られるぐらいに普及して欲しいです。文具女子さんが注目してくれると良いなぁ。

ただまだ「クラフトキット」なので、これを文房具ぐらいの気軽さにするならば、
・箔を使いやすい大きさにカット(ハガキサイズとか3cm幅×10cmの長さに)
・12色とか24色を1つのセットにする(色鉛筆みたいに使いたいから)
・両面テープシートみたいなのが入っていると良いかも
・ハガキサイズ24色2000円以内で販売(安ければそれに越したことはない)
(スタンピングリーフが確かこのくらいの量で2000円ぐらいだったので)
ロールタイプだと保管にも場所を取りますしね。ファイルに挟めて保管しやすいと文房具感がアップすると思います。

で、文具女子博で販売する。今は、文房具がヒットするには文具女子の支持が無いとダメです。文具女子が集まる場所でデモンストレーションするのが一番伝わると思います。で、それに加えてマニア向けにブースで「ロール12巻バイキング」みたいなのがあると嬉しい(笑)。好きな箔ロールを12巻選んで5800円とかあったらホイホイします私は。
あ、【ウチハク】が優れているのって、箔の色が優しい感じがする所だと思うのですよ。色の名前も可愛らしいですし。個人的にはエフェクト箔よりもノーマル箔の中間色バリエーションを増やして欲しいです。クラウドファンディングページをみたら、今回のセットにはない色が沢山あったので、それを使いたいと思いました。

最後に…ステキな商品を世に送り出してくださり有り難うございました!
【ウチハク】の今後の展開に期待大!です。

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