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クラシコム テクノロジーグループの働き方と私の環境 2023夏

こんにちは。エンジニアの冨田です。

2年前の記事からカルチャーは大きく変わっていないのですが、働き方にアップデートがあったのでテクノロジーグループの現状と私の環境をお伝えしようと思います。

1つのチームから2つのチームに分かれ、私は後述のストアチームのリーダーをしています。


チームの体制

マネージャー兼デザイナー1名、デザイナー1名、エンジニア7名の9名体制です。

エンジニアはフロントエンド・バックエンド・インフラの設計・実装・テスト・デプロイ・運用・サポートをフルサイクルで行っています。

エンジニアのうち5名はSREも兼務しています。
SREの取り組みについてはこちらをご参照ください

業務課題の改善、エンハンスはここ数年チームを分けずにプロジェクト毎にメンバーをアサインして対応していました。

しかし、関連するコードだけでなく業務知識や関連する法令の理解が必要です。
また、利用しているライブラリのバージョンアップ、物流2024年問題、インボイス制度、電子帳簿保存法、クレジットカード・セキュリティガイドライン改訂などの社会的な要請に日々取り組まなければなりません。

2023年4月に2つのチームで取り組む業務領域を分け、領域を絞ることによって業務知識、関連するコードの認知的負荷を軽減しました。
関係するステークホルダーもおのずと減るためコミュニケーションパス・コミュニケーションコストが減り、より業務課題の改善やエンハンスに集中できる体制を試みています。

  • ロジチーム

    • 商品の発注、入荷、受注、出荷、倉庫、物流、在庫、会計まわり

  • ストアチーム

    • スマートフォンアプリ、ウェブサイトなどのコンテンツやメルマガ、ビジュアルマーチャンダイジング(VMD)まわり

年2回の全体会議
テクノロジーグループ全員集合しました

ストアチームでの振り返り会

以前ブログで掲載したクラシコム独自のYYY(やったこと、やばいこと、やること)という振り返り会はテクノロジーグループ全体で引き続き行っています。
グループ全体の課題や、世間で話題になっている業界全体の課題などはここでキャッチアップできています。

ストアチームでの振り返りは主に2つのことを行っています。

KPTによる振り返り

大きなプロジェクトの最後に振り返り会を行っていましたが、「作業の途中に改善できることもあった」という反省からチームで毎週Keep、Problem、Try(KPT)による振り返り会を実施するようにしました。

パフォーマンスの振り返り

クラシコムのシステムのデプロイは毎日可能で、リリースブランチにmergeすると自動でデプロイされます。
1日に複数回デプロイすることもしばしばあります。

チームのパフォーマンスが極端に悪化していないか、ボトルネックはないかを確認するため、Findy Team+を利用した振り返りを行っています。

  • ロングスパンでデプロイ頻度が落ちていないか。

  • プルリクエストの変更行数が大きいものはレビューがしにくいため分割できなかったのか。

  • プルリクエストの変更行数が小さいものは局所最適化されていないか。

  • リードタイムが極端に大きい場合、何がボトルネックとなったのか。

以下の理由により現状は具体的な数値目標はもたず、気づきを得るために利用しています。

  • 土日祝日を挟んでデプロイした場合、リードタイムから控除されない。

  • 適切にタグづけを利用すれば計測可能ですが、1つのチームでフルサイクルで開発しているため、インフラのプルリクエストとアプリケーションのプルリクエストで変更行数やリードタイムが変わってくる。

  • アプリケーションのプルリクエストでもライブラリのバージョンアップや機能開発などタスクでリードタイムが変わってくる。

  • GitHub IssuesやJiraではなくTrelloでチケット管理しており調査タスクのようなチケット上で完結してしまうタスクは可視化できていない。

勉強会

各チームでそれぞれドメイン知識の勉強会やコードレビューそもそもなぜやるのかのワークショップなどを開催しています。

また、テクノロジーグループのエンジニア全員で毎週1時間勉強会を開催しています。
現在は「単体テストの考え方/使い方 プロジェクトの持続可能な成長を実現するための戦略」(マイナビ出版)の読書会を行って感想を話し合ったり、読んでもすんなり分からなかった点を話し合っています。
勉強会の詳細は、他のメンバーにブログを書いていただこうと思っています。

※多くの会社でも同様の制度はあると思いますが、勉強会以外で読みたい書籍に関しても会社負担で購入可能です。

リモートワークと私の環境

テクノロジーグループは2週間に1度の出社日以外はリモートワークをしているメンバーが多いです。
出社日にはリモートではできないミーティングやワークショップを行っています。

リモートワークのための環境ですが、MacBook Proの他にモニタ、オフィスチェア、マウス、ヘッドホンが貸与されていました。
2021年2月からは月額5,000円の通信手当が支給されるようになりました。

また、2023年3月からは全社的にリモートHQという外部のサービスを導入し、先述の通信手当にプラスアルファし、リモートHQ 月5,000ポイントを利用できるようになりました。
リモートワークに必要なモニタ、デスク、オフィスチェア、カメラなどのレンタルや電気料金、通信料金の一部を精算できるサービスです。

私の場合、私物である程度環境を整備していたためリモートHQ導入では比重をモニタに置き、25インチのWQHDが34インチのUWQHDとなりコーディングがはかどるようになりました。
カメラ・マイクも標準よりは良くなっています。

クラシコムの社外取締役 倉貫さんの6月に発売された著書「人が増えても速くならない ~変化を抱擁せよ~」の「銀の弾丸はないが”金の弾丸”なら有効なときがある」にピッタリ当てはまっていました。

  • モニタ:PHILIPS 258B6QUEB/11→ LG 34WQ75C-B (リモートHQ)

    • どちらの製品もUSB-PD、RJ45、USB3.Xに対応しているため電源、LANケーブル、マウスやカメラをモニタに接続しっぱなしで、MacBook Pro側はUSB Type-CまたはThunderboltのケーブル1本で接続できスッキリと配線可能で、MacBook Proを持ち運ぶときも着脱がしやすいです

  • カメラ・マイク:Apple MacBook Pro内蔵のカメラ→Anker PowerConf C200 (リモートHQ)

    • 2Kの解像度がありますがソフトウェアを利用すると解像度落とすことが可能で、Zoomなど負担を掛けたくないときに嬉しいです

    • 画角を変更できるため、部屋全体が映らないのが良いです

  • ヘッドホン:Shokz OpenRun Pro

    • 骨伝導ヘッドホンのため、耳に負担感がないのが良いです

    • 2台ペアリングしたままにすることが可能なのですが、切り替えが偶にうまくいかないのが少し残念

  • キーボード:Mistel MD770

    • 分割キーボードに慣れるため購入しました

    • 肩こりが減った気がします

    • Keychron Q11に乗り換えるか悩んでいます

  • マウス:logicool MX Master for Mac(廃盤)

    • フリースピンで行数が多いデータやドキュメントのスクロールが快適です

※カッコ書き以外は私物です

リモートHQは返却できる点数に制限がありますが、使用感が合わなかった商品を返却できるのがありがたいです。

また、リモートワークとは関係ありませんが、GitHub Copilot for Businessも契約しており、エンジニア全員が利用できる環境になっています。

最後に

2023年8月で入社してまる3年経過します。
試行錯誤し、少しずつですがよりフィットする環境にブラッシュアップされていっています。

お客さまに対しても共に働くスタッフに対しても、よりフィットするサービスや環境を一緒に作っていただけるエンジニアを募集しています。
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