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「素敵な人がやってきた」シリーズ ユキミドリさんのお話会&香りのワークショップレポート

昨日は、岡山・真庭市の蒜山からアロマテラピーサロン「ユキミドリ」の石賀真代さんをお招きして、お話会とワークショップを開催しました。レポートでようすをお伝えします!

はるばる岡山からやってきてくださった石賀さん。まず最初に皆さんが自己紹介をした後、お話をうかがいました。

香りとの出会いは少女漫画のプレゼント企画で当たったラベンダーのポプリだった、という石賀さん。大学時代は日本文学を専攻されていて、「にほひ」ということばについて考察した卒業論文を書かれたそうです。

遠くのものを見て「にほふ」ということばを用いるのは、嗅覚だけではなく、ほかの感覚や、もっと言えば第六感のような力で自然と相対していたのではないか、と石賀さん。お花見をするにしても、桜の枝を手折って、その生命力をいただくことで、人間がエネルギーをもらう、という考え方もあったそうです。「それは、今やっているアロマにも通じるところがあって、不思議な縁だなって思うんですよ」とおっしゃっていました。

意外だったのは、起業のきっかけは蒜山という観光地の衰退だったということ。高速道路の拡充、バス運行の法律の改正などが重なり、蒜山に来る人が少なくなったことに危機感を感じた石賀さんは、香りで蒜山をもっと元気にできないだろうか、と考えられたそうです。「地元の方は案外、地域の魅力を当たり前のものと感じていて、その良さに気づかない方が多い」というのも島根と共通しているなと思いますが、私たち山陰の人間から見たら、蒜山は資源の宝庫であり、なんか明るいイメージだし、そんな苦悩があるということすら思い至りませんでした。

どこの地域にもそこならではの課題があり、危機感を持つ人たちがいて、ことが動いていくのだと思います。石賀さんのおうちが観光業を営んでいらっしゃるということも大きかったのですが、その危機感と、自分の得意なこと・目指していることをつなげること…なかなか思いつくことではないですよね。この思考が素晴らしいなあ、と感じます。


印象的だったのは、起業に際して商工会議所の方から「石賀さんは、香りを仕事にしたいんですか」と問われ、そこでじっくりと考え、香りはあくまでも手段であり、蒜山に賑わいを取り戻し、皆さんに笑顔になってもらうことこそが自分のやりたい仕事だ、とはっきり分かった、とおっしゃっていたこと。「地域」と「自分の好きなこと」がしっかりとつながり、一歩を踏み出されたことが良く分かるエピソードでした。

子育てとの両立、家業とのバランスなど、悩みながらのお仕事や地域活動だとおっしゃっていましたが、模索しながら自分なりの答えを探して歩み続けている石賀さんに、皆さん刺激を受けられたようでした。

お話会の後はワークショップ。たくさんある精油の中から好きなものを選んでアロマスプレーを作ります。

悩む方、ぱっと決められる方。会場はさわやかな香りで包まれて、皆さんとても楽しんで参加してくださっていました。

お昼には、雲南市木次町の「ナチュラルフード菜野花」さんのマクロビオティックランチを。

さつまいものコロッケ、美しょう柑とセロリのサラダ、かぼちゃとアラメの煮物など、野菜をたっぷり使ったお昼ごはん。デザートにはタピオカ粉のわらび餅にデーツ(ナツメヤシの実)で甘みをつけた小豆あんが添えられていて、こだわりたっぷりのおいしさでした!

今回の参加者の皆さんは、フラワーアレンジやリースづくり、アロマテラピーなどをすでに仕事にされている方、仕事にしたいなと思っていらっしゃる方などいろいろでしたが、皆さん「一歩を踏み出したい」「何かをはじめたい」という共通する思いを持っていらっしゃいました。

その一歩をどう踏み出したらいいのか、どこからはじめたらいいのか。その悩みに、石賀さんだけでなく参加者の皆さんがそれぞれご自身の考えを言葉にしてくださって、とても充実した会になったようです。お昼ごはんの後も、皆さんたっぷりとお話をされていました。

この会が刺激になり、つながりが生まれたり、一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

石賀さん、参加者の皆さん、ありがとうございました!




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