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イベント「普段のうつわ、ご褒美のうつわ」レポート。

おはようございます。

10月13日から16日まで開催いたしましたイベント「普段のうつわ、ご褒美のうつわ」、終了いたしました。
ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。

駆け足ではありますが、当日の様子を少しお知らせしますね。

今回は特に、山陰以外の沖縄・福岡・愛媛・滋賀、広島(「朴禾」さんは毎年参加してくださっていますが)からもうつわが集ったということで、「うつわ好き」な方がたくさんいらしてくださった印象でした。

特に初日の13日は予約制とさせていただいたため、「うつわを!見たい!」というお客さまの熱意がひしひしと伝わってきました。

初日は10時よりうつわのガイドツアーも開催し、それぞれの窯元の特徴や、実際に使った感想などをお伝えしました。

「このお皿何を入れたら似合いますかね~?」とか「〇〇を乗せたら良さそう!」みたいな会話があちこちで展開されていて、皆さん本当にたっぷりと時間をかけて選んでくださいました。

お帰りの際、皆さんニコニコされていたのがとても嬉しかったです。

2日目以降も絶え間なくお客さまにお越しいただき、どの窯元さん、作家さんの作品もたくさんご覧いただき、ホッとしています。

それぞれのうつわの魅力や持ち味をお伝えできたかどうか…「もっとああすればよかったかなあ」というような思いも数限りなくありますが、お客さまの前向きな好奇心に助けられて、無事に終えることができました。

島根で販売のない小石原焼の「翁明窯元」さんや滋賀県の「古谷製陶所」さん、沖縄の「やちむん漂窯」さん、そして愛媛県の「スギウラ工房」さんの作品は特に人気でした。

このうつわがどこから届いて、その特徴はこんな感じで…というのを説明する機会がとても多く、小石原焼や砥部焼は特に「遠くから仕入れたのね」「いつも見てる小石原焼とちょっと違うね」「砥部焼ってこんなにかわいかったんだ!」という、感嘆の声が多かったように感じました。

もちろん、山陰を中心とした窯元・作家さんのものも、たくさんの方にご覧いただきました。

毎年来てくださる方の「今回もこの窯元さんのを買います!」という声も多かったのですが(特に「朴禾」さんの作品は「待ってました~」の声が多かったです)、今年は特に「窯元自体は知っているけど、あらためてこういう作品があるのは知らなかった」という感想が多くありました。

地元の窯元さんの作品も、固定観念を持たずに「自分の家の食卓に合うかどうか」という視点でご覧いただくと、新鮮な気持ちで手に取ることができるのかな、なんて思いました。

「カレーに合ううつわ」のコーナーや、

コーヒーカップやマグを集めた、お茶の時間にどうぞ、のコーナー。

そして、新米の季節にぴったりのごはん茶碗のコーナーも、それぞれに賑わっていて、使う人のことを想像しながら選んでおられる様子でした。

毎年その技法に驚く人が多い「牧谷窯」さんの作品たちも、4日間を通して人気でした。

毎年快く作品を送り出してくださる窯元さん、作家さんたちにも本当に感謝です。

このイベントのために焼いてくださる方もいらっしゃって、ありがたい限り…皆さまが本当に喜んでおられた、とお伝えしたいです。

それから今回とても嬉しかったのが、黒板に貼った「うつわ×料理」の写真をたくさんご覧いただけたことです。

法人スタッフがあらためて黒く塗ってくれた通称「ふすま黒板」に、イベント前に撮影した「古谷製陶所×ピザトースト」「牧谷窯×モッツァレラチーズ入りサラダ」「牧谷窯×あんバタートースト」「翁明窯元×おむすびランチ」などの写真を貼り付けて、コメントをチョークで書きました。黒板を写真に撮っていただいたり、「このお皿はあそこにあるね」などと話しておられたり。

各窯元の紹介写真もあり、すでに完売してしまったお皿やお茶碗なども見ていただくことができて、「ああ、こういうのもあったんだ~残念」「来年は絶対初日に来ます!」など、たくさんの声をいただきました。うつわの楽しみ方のご提案が少しはできたかなあ…と感じています。

2日目以降は、14日・16にちにはお近くからお惣菜おやつの専門店「mamenino」さんがいらしてくださり、土間スペースでスコーンとマフィン、それに野菜やお米なども販売してくださいました。

「mamenino」さんのお客さまが「お店でチラシを見て、うつわも楽しみにして来ました」とお声がけをしてくださったり、逆にうつわイベントを楽しみにしてご来場された方が「mameninoさん気になってたんです!」とおやつをご購入されたりと、お互いに新たな出会いがあって、でもそれぞれのお客さまに何か共通する「暮らしを楽しんでる」雰囲気が感じられ、嬉しく感じました。

特に今回は「うつわイベント」というこちらの主旨を汲みとって優先していただき、うつわの産地にちなんだお菓子を焼いてくださって、2日間ともとても楽しそうにニコニコと対応しておられて、おふたりのお人柄がにじみ出ている空間でした。

お店に初めてお邪魔したときに、壁に「ENJOY LOCAL」と書かれた文字があって、「同じですね!」とお話ししたのですが、単に「地域を楽しもう」ということではなく、地域で活動するいろいろな方とのつながりがあってこそ自分たちが活動できているんだ、という「他力」の思いが共通しているんじゃないかなあと、今回のイベントを通じてさらに感じたところです。お近くに素敵なお店があることが心強い!

お店のほうにもぜひ、足をお運びくださいね。土曜日は限定で「赤大豆ぜんざい」があるそうです(食べたい!)。

14日(金)には「菫珈琲店」さんのコーヒーの販売もあり、「mamenino」さんのおやつと合わせて楽しんでいただきました。

終了時間までひたすらミルを挽いておられた店主さん。ていねいに淹れられたコーヒーを飲みながら、のんびりした空気が流れていました。

雨が降ったらどうしようかな…と思っていましたが、暑いくらいの日和で、庭の柿の木の下で皆さん、まったりと時間を過ごしておられました。

15日(土)には「焼き菓子工房徒歩」さんのスコーン販売も行いました。2回に分けての販売でしたが(徒歩さん、朝からありがとうございます!)、たくさんの方にお越しいただき、2回目は個数制限も設けさせていただきました。ご協力をいただき、感謝申し上げます。

1回目に販売したスコーンはプレーンのものが中心だったのですが、これは、今回ご紹介した滋賀県のうつわにちなみ、滋賀県竜王町の「古株牧場」さんの発酵バターと合わせて召し上がっていただけたらなあ、という思いからでした。

発酵バターが途中でソールドアウトになってしまって、そういったご提案もあまりできなくて申し訳なかったです。

徒歩さんのスコーンには、他のお店にはないおいしさや魅力があるなあ、といつも思います。何よりご本人の「おいしいお菓子を食べていただきたい」という熱意が伝わってきますよね。
今回お買い上げいただいた皆さまも、それぞれのテーブルでうつわとともに楽しんでいただけていたら幸いです。

また、15日・16日には松江市の「四方」さんのパンも登場しました。

特に16日は定休日で、本来はパンを焼かない日であるにもかかわらず、朝早くからイベントのために焼いていただきました。

「四方」さんのバゲットやカンパーニュ、ベーグルと言ったシンプルなパンが大好きで、ぜひ皆さまにも!という思いで今回お願いしたのですが、いかがだったでしょうか。


「四方」さん、お店は松江市北殿町にありますので、良かったらお出かけくださいね。ベーグルは水曜日のみの販売です。

そして今回うつわの産地にちなみ、愛媛県の「塩みかん」、滋賀県からは「古株牧場」さんのチーズと発酵バター、「工房しゅしゅ」さんからは酒蔵の酒粕を使ったチーズケーキと、島根以外のおいしいものも集まりました。

めったに食べることができないからと、ご自宅用にお土産用にお買い上げいただく方も多く、「うつわが好きな方は食にも好奇心旺盛」というのがとてもよく伝わってきました。

それぞれの製造者の皆さま、こちらの依頼に快く応じていただき、到着日の調整などでもお世話になり、ありがとうございました。
そして、各地のおいしいものをご紹介くださったオンラインメンバーシップの皆さんにも感謝!です。

最後に、今回も施設をお借りした「オープンスペース.美南」さんに大変お世話になりました。

建物自体に興味を持ってくださる方も多く、お休みの日にもかかわらず案内をしていただいたり、印刷物を追加してくださったりしてありがとうございました!

貸しスペースだということが分かると皆さん俄然、興味を持っておられたようすでした。いろんな使い方ができると思いますので、良かったらホームページでご確認くださいね。

ありがたいことに4日間ともお天気に恵まれ(雨風の心配をまったくしなかったのは初めてではないでしょうか)、無事に終えることができました。
関わってくださったすべての方に心より感謝申し上げます。

次は10月19日(水)~21日(金)の3日間、離れの事務所スペースにて「ゆるっとオープン」が始まります。

ご都合が合わなくてイベントに来れなかったけどうつわが見たい、という方や、賑やかな場所は苦手なので、ひとりでじっくり見てみたいという方に向けて、3日間離れでゆったりとオープン予定です。
うつわの数もずいぶんと少なくなっているのですが、まだすべての窯元さんの作品をご覧いただけます。

※うつわや食品は、追加で新しいものが来るわけではありません。イベントで完売しているものについては販売がありませんのでご了承ください。
※うつわについてはお取り置きも可能です。「〇〇窯さんのはまだありますか」など、お気軽にメールやDM等でお問い合わせください。

「山の図書室」も同時オープンとなります。和室スペースにて閲覧もできますので、のんびりと秋の火を楽しんでくださいね。

サポートありがとうございます。とてもとても励みになります。 島根を中心としたNPO活動に活用させていただきます。島根での暮らしが、楽しく豊かなものになりますように。