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「たべるをつくる」を感じる時間。宮内舎さんへ。

おはようございます。

今日はシマシマしまねオープン日。今週は土曜日も営業です。梅雨に入ったようでじめじめしますが、お時間あればぜひ、お出かけくださいね。

さて、昨日のことですが、同じ雲南市大東町にある「宮内舎」さんに会いに行ってきました。

「宮内舎」さんは、「たべるをつくる」ことを事業とされています。皆さんには「玄米麺」の会社、というほうが馴染み深いかもしれません。コシがあってつるつるっと食べられる玄米麺、小麦アレルギーの方にも安心して食べていただくことができます。

スタッフも何度かいただいたことがあるのですがとっても美味しいです!

これからの季節は特に冷麺がおすすめです、と教えていただきました。

その玄米麺の原料となるお米づくりが宮内舎さんの事業のひとつ。大東町の阿用という土地で、循環型の農業を軸に、持続可能な地域と暮らしを目指して活動している会社です。


同じ町内で活動していて、その取り組みに注目もしていたし、いろいろな方から「いつかつながるね」と言われていたのですが、今まで直接お話をする機会がありませんでした。でも、やっぱり会っていろいろお話をうかがってみたい!ということで、お忙しいのに時間をとっていただきました。


「まず田んぼから見てください!」とオーナーの小倉さんに案内されて、まだ田植えをしていない田んぼへ。近年はゴールデンウィークが田植えというところも多い中、6月に入ってから田植えをされているのはけっこう珍しいかもしれません。昔ながらの田んぼのリズムを大切にされていて、地域のお子さんたちも一緒に植えられるとのこと。

もともと阿用地区は有機農業への関心が強く、農家の皆さんの協議会もあり、加えて小倉さんのご両親が酪農をされていて、堆肥を作っていらっしゃるということもあって、環境にやさしい農業への取り組みがごく自然に成り立っているという印象でした。

というわけで、牛舎も見せていただき、牛と戯れてきました。牛大好きなんです…かわいい。

乳牛に近づくのは、ちいさなころ祖父母の家で飼っていた牛以来です。牛たちはみんな私たちが近づくと「なんだなんだ」という感じでざわついていたのが面白かった。牛たちが食べる草も育てておられます。

農業=暮らしであり、全体がスムーズに流れているようでした。


取り組みのこと、これからのこと、いろいろとうかがうこともできました。島根のちいさな集落から、自分たちの食べるものは自分たちの手でつくる、大切な方たちにもそれを食べていただく、そんな社会を作りたいんだ、という明確なビジョンをお持ちの宮内舎さん。近隣の農家さんや、もうお米が作れない、でも耕作放棄地になるのは避けたい、という方々にとっても大切な存在のようです。地方の集落にちゃんと「仕事」があるというのも素晴らしいし、もしかしたら「それって理想でしょ」と言われてしまいそうなビジョンをしっかり見据え、地に足をつけて、理想に向かって一歩ずつ着実に歩んでいるのも、お話をうかがっているとよく分かりました。


農業っていろんな方法がありますが、どれがいいとか悪いとかではなく、それぞれのアプローチのやり方があって、採れるお米や野菜があって。

消費者である私たちは、何を基準にそれを選ぶのか。作り手が食について深く考え、真摯に取り組んでいるからこそ、私たち消費者も、選ぶことをおざなりにしてはいけないな、と感じた時間でした。

宮内舎さんのある阿用の風景と、私たちが拠点としているはたひよどりの風景。同じように見えても、その農業へのアプローチはまったく違います。

でも、宮内舎さんが作るお米も、はたひよどりのおじさんたちが作るお米も、私にとっては「素敵な人が作る、おいしいお米」。私は「人」で選んでいるのだなあ、とあらためて感じました。




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