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「荘原タウンミーティング」地域の未来を考える。

おはようございます。

いよいよ2019年もあと半月となりましたね~。

くらしアトリエ、2019年のWEBでの発信は12月24日までとさせていただきます。また、新年明けてからの発信初めは1月7日(火)からとなります。ネットショップも12月23日をもってお休みとなりますので、お早めにご注文いただきますようお願いいたします。

さて、先週の土曜日に、出雲市斐川町の荘原地区を対象にした「荘原タウンミーティング」が開催され、くらしアトリエがコーディネーターを担当させていただきました。

荘原地区は斐川町の東側に位置し、荘原駅や出雲空港、道の駅などがある地域。程よく便利で、自然の豊かさも感じられる土地、というイメージなのですが、古くから住んでいらっしゃる住民から見ると「かつてのにぎわいがなくなってしまった」という危機感や未来への不安もある…という土地です。

272名から回答があったというアンケートの結果からも、まちへの不安や不満、いいところも良くないところもいろいろ出てきた、ということを受けて、住民主体で荘原の将来を考えていきたい、ということから、今回のタウンミーティングが開催される運びとなりました。

とはいえ、コーディネーターというお仕事もほぼ初めて。アンケートから見えてくる地域の現状も受け、どういう形で進めよう…何より、知名度もない私たちが進行をする催しに人が集まるのかという心配があったのです(正直、自分が同じ立場だったら出席しない気がする…)が、当日は50名弱の方が会場に足を運んでくださり、まずびっくり。それだけ、荘原の皆さんが地域のために動こうとされているんだ、ということに心強さを感じました。

会では、まず最初に私たちくらしアトリエが「住民主体の地域づくりの心得」として少しお話をさせていただきました。

荘原にしかできない地域づくりを考えてほしいという思いを込めて、

◎ないものを数えるのはもうやめよう

◎「自分ごと」って何だろう

◎「シビックプライド」の概念について

というようなお話をさせていただきました。

その後は6つのグループに分かれ、まず荘原の地図を広げながら、自分が思う「荘原の好きなところ」「コアな魅力」について話し合ってもらいました。

短い時間でしたが、皆さんが子どもの頃から見ている風景や、昔から住んでいる方でも知らないような場所、子どもと行く公園、夜景のきれいな場所、おいしい食べものなど、たくさんの情報をシェアしました。

また、同時にスマホに入っている写真をその場でパソコンに送っていただき、プロジェクターに映して皆さんで見るという試みも行い、「ここどこだ?」「あー私も好き!」というような声が飛び交っていました。

住んでいない私たちには分からない、土地にいる方ならではの目線が面白く、また、皆さんの心の中にある風景が共通していることなども分かり、同じ場所に住むことで生まれる空気感がすごく興味深かったです。

スマホから送っていただいた写真を見ながら、荘原コミュニティセンターのスタッフさんやボランティアスタッフさんたちが作ってくださったぜんざいを頂きました。同じ地域にある「ながせファーム」さんの小豆を使って、お餅は雲南市掛合町の「うすの会」さんの杵つき餅。私たちには理想的なぜんざいです!

もち麦が入ってぷちぷち感があり、すごくおいしかった!自分でも入れてみよう!と思いました。

グループトークの2回目は、「3人を説得してミッションをクリアしよう」がテーマです。

荘原地区に引っ越しする予定だけど、いろいろと聞こえてくるネガティブな情報…引っ越して楽しく暮らせるのか、と不安に思っている、年代も環境も違う3人。

この3人を、先ほど話した「荘原の魅力」や、それぞれの経験値を持ち寄って説得し、楽しく荘原に引っ越してもらおう!というのがミッションです。

3人の人物は、私たちがアンケートの結果から作り出した仮想の人。30代女性、50代男性、70代女性。それぞれの年代や家庭環境、性格を作りあげました。

この3人の不安をグループごとに解析し、どうやったら荘原に対して前向きなイメージを持って、楽しい気持ちで引っ越してもらうかを話し合っていただきました。

「自治会の煩わしさは親切だと思って受け入れる!その代わり、地域の内情が早く分かって、住みやすさにつながるという部分もあるよ」「交通の便は都市部に比べれば悪いけど、地域の人と人とのつながりは濃いから、お友だちができれば解決できることも多い!」「まずはようこそ!という気持ちで迎え入れる」など、ポジティブな意見がたくさんあったのが印象的でした。

もちろん、現状では解決できない問題もあり(高齢者の運転に対する不安とか)、皆さん短い時間の中でかなり悩んでおられましたが、こうして考えて知恵を持ち寄ったりすることが第一歩。何より、ウェルカムな気持ちで、明るく「荘原っていいところだよ!」と言い続けることで、良いイメージが伝播し、結果的に地域が明るくなるんじゃないかと思います。

テーブルにかわいいお花を生けてくださる参加者の方。朝早くから準備を共にしてくださる方。結局は人、なのかなあ、と感じた時間でした。たくさんの方に集まっていただき、積極的に話し合いをしていただいたことで、地域の未来が少し、明るくなったのではと思います。
ご参加・ご協力いただいた皆さま、コミュニティセンターのスタッフの皆さま、ボランティアや関係者の方々、ありがとうございました!


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