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時々、コラム。

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1週間に一度程度更新していきます。 島根で活動するNPO・くらしアトリエが考える「未来を見据えた暮らし方」。 明るく、時に凛として未来に向かい、素敵に歳を重ねられる島根でありたい… もっと読む
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#コラム

読まれたコラム、読んでほしいコラム。

くらしアトリエの立ち上げ記念日は、3月6日。 2005年のこの日に、ホームページ「SLOW+SLOW」がスタートして、活動が始まりました。 今日はそれを記念して…というわけでもありませんが、5年前の3月からスタートしたこの「時々、コラム。」について振り返ってみようと思います。 ※「時々、コラム。」とは…くらしアトリエが週に1度、コンセプトや興味のあること、視野を広げるために考えていることなど、テーマを決めて深掘りしている文章のことです。 今回、あらためてどんなコラムが読

2021年、テーマは「機嫌よく過ごす」そのために心がけること。

今日は新年1回目の「時々、コラム」ということで、2021年の抱負などについて綴ってみたいと思います。 年末年始、俳句の本を読んでいました。 「今年はと 思ふことなきにしもあらず。」 正岡子規が数えで30歳になったお正月に詠んだ句です。 この俳句には、 「三十而立と古の人もいはれけん」 という言葉が添えられているのですが、これは孔子の『論語』にある、「子曰く、われ十有五にして学に志ざす。三十にして立つ。…」というあれです。国語の教科書で習いましたよね。 孔子からす

大小という数値では測れないものがある。

この頃、ささやかなことで幸せを感じることが多い気がします。 ステイホーム以降、自分のまわりに目を向ける機会が増えたからでしょうか。 外出が減ったり、直接会う人が少なくなったりした分、手の届くところにあるちょっとしたことに心が動き、じんわり幸せな気持ちになります。 先日、久しぶりに娘と雑貨店に出かけたときのこと。 庭が素敵なそのお店で私が歩いていると、後ろから娘が「あ、鳥が巣を作ってる」と言うのです。ふり返ると、娘が見上げているその視線の先、木の上のほうに、枝を使って作られ

自分の親が「高齢者」になって。〜あらためて考えた、歳を重ねてからの生き方について。

実家の母親がスマホデビューすることになり、携帯電話ショップに付き添いました。高齢の母にとって「スマートフォン」は未知の物体。 でも、いま使っているいわゆる「ガラケー」は写真も撮れないしショートメールしか送れない、というので(そんなことあるのか?)、プランから機器まで一緒に選んで、アプリの簡単な操作方法までをレクチャーしてきました。 ぐっと年老いた感のある両親に、なるべく寄り添えたら…と思って、感染症が落ち着いたかな…という頃から時間を見つけては隣県の実家に帰省しているので

金髪がもたらしたもの。

しばらく前に、髪の色を変えたことをコラムに書きました。 「ダブルカラー」という、一度脱色して金髪にしてから好きな色を染めていくという手法で、白髪が目立たなくなるかなという目論見。 染めた色が抜けてきたら、もろ金髪になるので、ここ数か月はアッシュグレー→金髪→ピンクベージュ→金髪→ナチュラルブラウン→金髪、という感じで髪の色が変遷しており、これはこれで得難い経験です。 たまにお会いする方は見るたびに髪の色が違うから「次は何色か楽しみにしてますね!」と言われたりします。

くらしアトリエの合言葉「STAY HEALTY」

一般の会社と違って、少数で運営している「くらしアトリエ」は、それぞれが「替えの利かない仕事」。「お前の代わりなんていくらでもいるんだ!」というセリフはくらしアトリエには通用しません。 写真を撮るスタッフも1人、文章を書くスタッフも1人。 雑貨を作る人、紙ものを担当してる人…それぞれが法人の中では唯一無二の存在なので、誰か1人が倒れれば、必然的に運営が回らなくなります。 「お前が倒れたら、誰が代わりをやるんだ!」…ということで、スタッフそれぞれ、健康には気を遣っています。

「田舎のリアル」と楽しく向き合うには ~制約こそ最大のヒント。

「シマシマしまね」のあるはたひよどりの民家は、「NPO法人くらしアトリエ」の事務所でもあります。 もともと事務所として借りていて(雲南市の「空き家バンク」という制度を利用しました)、そこを「島根」をテーマにした施設「シマシマしまね」にリニューアルしたという経緯があり、 私たちにとってこの民家は事務所でありアトリエでありお店であり…まさに「拠点」なのです。 およそ10年前、この民家を事務所として借りたい、と伝えたところ、近隣の自治会の皆さんによる会議が急きょ開かれることに

入学式スーツと、多様性と、さとり世代。

ちょっとプライベートな話になりますが、くらしアトリエのスタッフ2名には、同い年の子どもがいます。 あわせて3人(双子1組+1人)、それこそ赤ちゃんの頃から一緒に遊び、成長し、今は高校生。 その3人は(うまくいけば)来年から大学生。たまたま別のスタッフと「卒業するといろいろ物入りだよね」という話をしていた時、入学式のスーツの話になりました。 なんでも、最近は大学の入学式にはスーツを着ていくものだそうで、ムスメたちいわく「みんな黒のスーツだよ」とのこと。卒業後、3月末の離任

あなたが思う、素敵な島根。vol.5 「島根大学 毎熊准教授ご夫妻」編

島根に暮らす素敵な人たちに、それぞれの思い出や憧れ、誇りが垣間見える場所や場面を教えていただく「あなたの思う、素敵な島根」企画。 皆さんそれぞれの大切な場所、大切な時間を考えてくださっていて、読んだ方からも「楽しい連載ですね!」と好評のシリーズです。 第5弾となる今回は、ちょっと…いやかなり趣向を変えて、大学の先生に質問しました!くらしアトリエスタッフがいつもお世話になっている、島根大学法文学部の毎熊浩一先生です。 毎熊先生との出会いは、とある助成金のプレゼン会場だった