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時々、コラム。

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1週間に一度程度更新していきます。 島根で活動するNPO・くらしアトリエが考える「未来を見据えた暮らし方」。 明るく、時に凛として未来に向かい、素敵に歳を重ねられる島根でありたい… もっと読む
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#読書

選書イベント雑感 ~本に熱を乗せて。

先週開催した「しまねの秋の、お楽しみ」。イベント的要素も多々ありつつも、私たちが今後「この場所で、こんなことをやりたいのです」というのを表現する場として、皆さんに見ていただきました。 その中のひとつが「山の図書室」。 今日の「時々、コラム」はこの図書室のこと、とりわけ今回初の試みとして企画した「あなたのための1冊選書」について、綴ってみたいと思います。 「あなたのための1冊選書」とは …以前このコラムにも書きましたが、「誰かに本を選んでもらうことの面白さ」を体感してもら

「誰かに本を選んでもらう」ことの面白さを伝えたい。

今日のコラムはタイトルのとおり、「誰かに本を選んでもらう」ことの面白さを体験してほしい、ということについて語りたいと思います。 普段、読む本を決めるのは自分自身で、決定権も自分にありますよね。 自分のために本を選んでもらう体験って、ほとんどが小学校くらいで終わってしまうものだと思います。 子どものために選ぶ本も、どちらかというと「よく読まれている絵本だから」「新聞や育児雑誌で読ませた方がいいと書いてあったから」というような理由で選ぶことが多いのでは。 私たちくらしアト

年末年始の「ステイホーム」のお供におすすめの本。エア「山の図書室」の本棚から。

今年最後の「時々、コラム」は、久しぶりに読書ネタです。 ずっと「読書の秋!おすすめの本」コラムを書きたいと思いつつ、イベントなどがあってじっくり本に向き合える時間がとれず、秋を通り過ぎて冬になってしまいました…。 でもまあ、本はいつでも読めますからね!ということで、おすすめ本を紹介します。冬休みは家でゆっくり…という方も多いと思いますので、読書に身をゆだねてみるのも良いのではないでしょうか。 今回は5冊の本をご紹介します。 ◆「エデュケーション 大学は私の人生を変えた

夏読書〜お盆休みにいかがですか?エア「山の図書室」の本棚から。

今週の「時々、コラム」は久しぶりのおすすめ本紹介です。 学校が夏休みに入ったり、お盆休みがあったりと、時間ができる時期でもあります。空いた時間に本でも読みたいな…という方へ向けて、気軽に読める小説やルポルタージュを中心にご紹介します。 ◆「ノースライト」(著者:横山秀夫 新潮社) 個人的にミステリー系の作家の中では一番好きな横山秀夫さんの小説です。一級建築士の主人公が、自分が手がけた新築の家に実は依頼主が住んでおらず、入居した形跡もない…ということを知り、そこにあった一

「本が読みたいのに読めない」を考察してみた。

2020年の始まりに際し、次のようなコラムを書きました。 「年間250冊の読書を目指します」と綴ってありました。誰が書いたんだ?私が書いたのです…ええ、書いたことは覚えています…。覚えているのですが、ぶっちゃけ読書ができていません。4月から現在まで、読破した本は全部で9冊。きゅうさつ…。 250冊への道はかなり険しくなっております。ここのところ、読みたいけど、なかなか読書に気が向かない…という状況が続いていました。 忙しくて本が読めなかったのか?…確かに昨年より忙しくな

おすすめの本(なんだかお腹がすいてくる本)エア「山の図書室」の本棚から。

今日のコラムはエア「山の図書室」の「おすすめ本」の第2弾です。 前回はエッセイ編でしたが、今日はちょっと目先を変えて「レシピ本ではないけれど、読むとなんだかお腹がすいてくる本」というチョイスで4冊ご紹介します。 ※お腹がすくかどうかは完全に私の主観です…。 ご自宅で過ごす時間が増えて、よしこの機会に本でも読んでみるか、という方も多いかと思います。そんな方のちょっとしたお手伝いができれば幸いです。 1冊目は、宮本輝著「にぎやかな天地」。 宮本輝さんの本は、本当に食に対

おすすめの本(エッセイ編)「シマシマしまね」の本棚から。

週に1度の「時々、コラム」。 今日はこんな状況だからこそ本を読もう!ということで、スタッフおすすめの本をいくつかご紹介します。 ただ本の紹介を羅列するだけではつまらないのでは、とスタッフからリクエストがあったので、グラフィックな感じで↑まとめてみました(似顔絵入り)。 本の詳細は下に書きますね。 そもそも本を読むことが好きな人は普段から読んでいるのでは?とも思うので、今回は「読みやすさ」に焦点を当ててみました。小説ではなくエッセイばかりを集めてみたので、スムーズに読め

あえて自分に課す、2020年の読書目標。

2020年を迎えるにあたって、自分に課したことがあります。 「今年はよりいっそう本を読む!読みたくない本も読んでみる!読んだ本をきちんとメモしておく!」 もともと読書は好きで読むことは苦痛ではないのですが、油断すると自分が読みたいものだけ、読みたいジャンルのものだけにひたってしまうので、自分自身の語彙を増やしたり視野を広げるという意味でも、無理やり好きじゃないジャンルの本も読んでみよう、というのがひとつ。国語の時間、小説や詩は好きだったけど評論は苦手だった私にとって、「難

人生を変える…とまではいかないけど、暮らしを楽しむヒントになるエッセイ。

普段は小説を読むことが多いのですが、たまーにエッセイというものを手にとることがあります。 書いた人の主観でものごとが書いてあるので、合う・合わないがあると思いますが、思考をリフレッシュしたいときとか、がっつり読書は気分が乗らないけど、何か読みたい、というときにぴったりなのがエッセイ。 私が過去に読んで、心に残った本を何冊かピックアップしてご紹介します。 ※若い頃から今までの人生で出会った本なので、中には今の時代に合わないものもありますが、ご容赦を。その時その時で、人生を

「山の図書室」で伝えたかったもの。

私たちくらしアトリエは2006年より活動を始めていますが、現在に至るまでにいくつかの変遷を遂げ、自分たちの「これがやりたい!」という思いを軸に、いろいろな取り組みを行ってきました。 そのひとつが、「山の図書室」。 2012年から2015年までの4年間、「静かな空間で本を読む」というコンセプトのもと、週に2回オープンしていました。 「山の図書室」について、過去の日記を見てみると、こんな風に紹介されています。 「山の図書室」は、くらしアトリエの普段のイベントのように「多く