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おすすめの本(エッセイ編)「シマシマしまね」の本棚から。

週に1度の「時々、コラム」。

今日はこんな状況だからこそ本を読もう!ということで、スタッフおすすめの本をいくつかご紹介します。

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ただ本の紹介を羅列するだけではつまらないのでは、とスタッフからリクエストがあったので、グラフィックな感じで↑まとめてみました(似顔絵入り)。

本の詳細は下に書きますね。

そもそも本を読むことが好きな人は普段から読んでいるのでは?とも思うので、今回は「読みやすさ」に焦点を当ててみました。小説ではなくエッセイばかりを集めてみたので、スムーズに読めるのではないかと思います。心にずどーん!と重たいものが残るようなインパクトはありませんが、「読む」という行為に身を置くことで、ちょとリフレッシュしたりできるんじゃないかな…という思いもあり。

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まず1冊目は、太田明日香さんの「愛と家事」。

最初の1行めが「家族をつくることに失敗した」なので、おお…となりますが、文体はあくまでも淡々としていて読みやすいです。全体を通して「愛の重さ」とか「家族の絆という名の鎖みたいなもの」が伝わってきて、娘の立場としても、母親の立場としてもヒリヒリします。こういう気持ち、みんな少なからず思っているんじゃないかな…と、自らに置き換えてみたり。

この本は届いてすぐ手にして、あっという間に読み終えました。読み終えた後の、なんというかちょっと世界がくすんだような、でも「私が言いたいことが書いてある」というような気持ち…複雑ですが、手に取っていただきたいです。

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2冊目はブレイディみかこさんの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」。

こちらはベストセラーになっているので、もう読んだ!という方もいらっしゃるかもしれませんね。文章がすごく読みやすくて、ブログを読んでいるような感覚です。

筆者の息子さんがイギリスのいわゆる「元底辺中学校」に入学することになってからの、彼をめぐるいろんな人物や、彼を取り巻く環境について綴られています。観光地しか知らない私にとっては、リアルなイギリスの現状が伝わってきて興味深く、ボランティアの話などはすごく面白かった。「イエロー」「ホワイト」の持つ意味とか、「ブルー」って何だろう…とか、最後まで読むとぐっとくるものがあってとてもおすすめです。

この本も、一気に読み終えました。厚さはけっこうありますが、疾走感があるので止められない。本の中に出てくる息子さんと同じ、中学生くらいのお子さんが読むとちょうどいい感じではないでしょうか。

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3冊目は石田千さんの「窓辺のこと」。

…これ、実はまだ読み終えていませんん。読み終えるのがもったいなくて、1節ずつ、ちょっとずつちょっとずつ読み進めているのです。新聞や雑誌に掲載されたエッセイをまとめたものだそうです。「暮らしを楽しむ」「豊かに暮らす」というようなフレーズが浮かぶ、心があたたかくなる文章です。年齢が近いこともあるのか、時おり見え隠れする頑なさもなんだかおもしろい。挿絵もあたたかみがあって、めくってイラストが出てくるとくすっとします。

こちらは、夜寝る前に、とか、ちょっと気持ちを切り替えたいときに読みたくて、リビングにずっと置いてあります。普段はミステリーや警察小説ばかり読んでいるので、エッセイを手にすることはほとんどありませんが、手元にあってよかったな、と思える本です。

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これらの本、本来なら「シマシマしまね」に今年から併設する図書室(のような場所)に置いて読んでいただこうと思っていたものたちです。

施設のオープンが延期となり、なかなかご紹介もできないのでこうして綴ってみました。また折に触れてこうした本の紹介もしていきたいと思います。よろしくお付き合いくださいね。



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