教育×学びの組織|6年前に戻ったら、ありたい姿
自分についてポジティブに省察したいところですが、今日は後悔していることをていねいに省察します。
小学校教員1年目、初担任の2年生(7才)の女の子に言われたこの一言。「先生って、本当に大変そう!毎日こんなに私たちの勉強のプリントつくって、準備してくれてるもん!」
そのときは、初任1年目でまだまだ未熟な「先生」という私を、この子なりに精いっぱいねぎらってくれているんだと思い、「大丈夫やで。みんなが毎日学校で楽しく学べるようにお手伝いするのが先生の仕事やから!」と、なんとか笑顔で返したが、7才の女の子が「先生って大変そう」と感じる教室で、何があったか。
それは、余裕のない授業と、モグラ叩きのような後手後手の指導だ。
発狂しそうなくらい、余裕がなく切迫感が漂うせかせかした先生だった。「子どもは親の鏡」というように、子どもの前に立てば、教員という自分がどう見えているか、鏡のようにはっきりと分かった。教員という立場に瞑想しながら、毎日の慣れない業務に追われている姿。教材研究の仕方も曖昧で、余裕の無さから叱ることも多くなる姿。子どもたちと距離が離れていくのを間近で感じる日々。
何があったか、他にも詳細をものすごく書いたが一旦削除した。そして、今もう一度あの2年生の担任をするならば、必ずしたいことを考えた。あの時できていなかったことを裏返しにして、でてきたものがこの4つ。
「教えなければ」と思い込まず、自分らしく子どもたちと対話する。
休み時間は、自分も休憩する。トイレに行く。水分補給をする。
長い休み時間は、可能な限り子どもたちと遊ぶ。
自分のすきなこと、やりたいことを子どもたちと追究する。
持続可能な社会に向けて、心身ともに健康で、学び続ける教員でありたい。