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「お母さん」は世界で最も過酷な仕事?

「世界で最も過酷な仕事」World's toughest job という有名なCM動画を見ました。
結論からいうと、それは「お母さん」。育児、ハゲるほど大変ですもんね。

さて、この動画で育児についてモヤっと思ったことがあるので、ここに書き留めたいと思います。特に育児中のお父さん、お母さんのことを想って書きました。

世界で最も過酷な仕事って

CMで表現された労働内容↓

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365日24時間!
休憩なし!
交渉能力・対人能力!(ここに忍耐力と仏の心も付け加えたい)
毎日がカオス!
自分の時間が貴重すぎて泣ける!
週末と祝日は、家事に育児に仕事量激増!!!!
ハゲるほど大変なのに、給与0!逆にマイナス!!!!!!

逆にマイナス!!!!

「そんな仕事は非道だ!」「信じられない!」という声。

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しかし、その仕事は「お母さん」。

動画の中で種明かしされて、「あー!お母さんかー!(笑)」となっていることに少し違和感を感じました。

その通りで笑えることもあったけど、
お母さんが育児をすることが、そんな過酷なんだという常識で良いの?
そんなんだったら、今の若い女の子達は、母親になりたくないって思ってしまわない?

お父さんはどこいった?
コミュニティは?
育児はお母さんが一人でやるイメージなの?

それでいいの??


育児に「お父さん」がいないのは、変だと思う。

note ノート 記事見出し画像 アイキャッチ

お父さんと育児をシェアすれば、苦しさ半分、嬉しさ2倍。

それなのに、育児に「お父さん」のイメージが薄いのは、なんだかなーと思います。

わたしのパートナーはフィンランド人。
わたしも彼も、同じくらい育児に参加しているという自負があります。
(乳児は別だけど)

育児は父親母親が一緒に行うのが当然、という環境にいるからこそ、わたしも彼もこの動画を見て、違和感を感じました。

このCMはアメリカの会社が6年前以上に作成した動画なので、アメリカ文化とその時代を反映しているからかもしれませんが、
育児をお母さんだけがしていたら、本当にハゲて鬱になるほど大変なので、お父さん達には積極的に育児に参加してほしいと思います。


近所付き合いについて。

note ノート 記事見出し画像 アイキャッチ (1)

近くに子供達の成長を見て覚えてくれる人が複数いると、
心が癒える感覚があります。

「まぁ、もう歩けるようになったの?すごいねー!」
「かわいいねー!」
「お姉さんは、妹の赤ちゃんに仲良くしてる?」
「最近元気?」

5分程度の会話でも、顔を合わせば笑いかけ、お互いの近況報告をして、お祝いしたり心配したりできる関係の人が近くに複数いると、とても満たされた気持ちになります。

しかし、そうした関係性を近所の人達と作るのは、植物に水をやって花を咲かせる感覚に似ていて、とても時間がかかるもの。

相性の良い悪いもあるし、気持ちの良い関係だけを作れるとも限らない。

現代では、インターネットのおかげで、鬱陶しい人間関係を簡単に避けることができるようになりました。
好きな情報だけに触れることができるようになりました。
それでコミュニティが希薄になったと感じます。

実際に、フィンランドでも近所関係を持つのは稀だと聞きます。

それでもわたしは、意識して近所の人達と関係を作りたいと思って行動しています。彼らが子供がいようとなかろうと、お年寄りであろうと若かろうと、関係なく話しかけています。

具体的には、
・挨拶をする。
・最近どう?と近況を聞く。
・近所の人に困ったことがあれば、出来る範囲で助ける。
・素敵な人だな、と思ったら、コーヒーやランチに誘う。

断られても気にしません。花の水やりで、気長に打ち解けるまで待ちます。

彼らが打ち解けてくれて、その人達の魅力が分かって、近所に素敵な友達が増える感覚は、安心感と満足感をくれます。

孤独になりがちな育児中、近所の人に積極的に話かけるの良いと思います。


「お母さん」は家の太陽。家庭が曇るのはお母さんが原因ではない。

note ノート 記事見出し画像 アイキャッチ (2)

「お母さんが笑顔で明るい家庭は、家族が仲良く、お父さんも子供も安心できる家庭」とよく聞きます。わたしもそうだと思います。

しかし、もし育児をワンオペでやっていては、育児と家事だけで1日が終わる、というか足りないくらいで、お母さんは寝不足でフラフラです。
もはや命が危険。

わたしも娘が0歳の時は、寝不足過ぎて頭がガンガンし、死ぬかもと本気で心配したし、脳みそが縮むと本気で思いました。

お父さんや、周囲の人は、是非お母さん達に優しくしてあげてください。

近くにいる人が、育児疲れも育児の喜びも一緒にシェアしてくれれば、育児がどれだけ大変でもお母さんの気持ちは晴れ、どんなに辛くても、かわいい子供の為に明るくいようと強さがこみあげてくると思います。

しかし、無理して明るくなんて、ずっとは出来ません。

お母さんだって、どんなに可愛い子供の面倒を見ているからといって、人生に疲れではなくて満足感を感じながら生きたい。

人生への満足度を高めるには一般的に「仕事」「友達」「家族」それぞれの分野が充実する必要があると思います。お母さんも同じ。

そして、わたしが育児中に一番恋しく思う時間は、「仕事」の時間です。


お母さんも、育児ではない「仕事」がしたい

note ノート 記事見出し画像 アイキャッチ (3)

育児は素晴らしい社会的貢献だと思いますが、それでも何か他の仕事がしたい。

それはきっと、仕事は社会と繋がっている感覚をくれるから。

ここで「仕事」とは稼ぐ作業だけではないと捉えています。
勉強することや、アート等の創作活動等、オンラインイベントや講義に参加すること、読書、ブログを書くこと、クラブハウスやSNSで情報発信すること等、広い意味で社会と繋がりクリエイティブになる時間、それが「仕事」だと思います。

なので、パートナーのお父さん、1時間でもお母さんが、育児や家事、友達と会う以外に、何か「仕事」をする時間も作ってくれると、お母さんの心は癒えると思います。

もしパートナーからあまり助けを求められない状況で、社会との繋がりを感じられずお母さんが孤独を感じていたら、育児代行を少し頼んでみたり、ママ友と交代でまとめて子供の面倒を見合ったり、様々な工夫で1時間ひねり出して、何か創作活動に使って欲しいと思います。

デトックスになるし、「仕事時間」の後は子供への愛おしい気持ちを強く感じることが出来ます。


育児は世界で最も意味のある仕事

育児本当に大変。

365日24時間。
休憩なし。
交渉能力・対人能力・・忍耐力・仏の心必須。
毎日がカオス。
自分の時間がない。
週末と祝日は、家事に育児に仕事量激増する。
育児に対する給与0。逆にマイナス。

子供が生まれてから、世の中の全ての親への見方が変わりました。苦労して頑張って育ててるんだなって。ありがとうございます、ありがとうございましたって。

note ノート 記事見出し画像 アイキャッチ (4)

そして、お母さんの仕事が世界で最も過酷な仕事だなんて、許せない。

ただの比喩かもしれないけど、現実にそう思わせてはいけないと思います。

だって、わたしたち全員の将来の希望を育てている、大事な仕事をしているのに。子供達が心身共に健康で育つことが、社会にとってどれだけ大事か。重要な仕事をしているお母さんを過労死させたいのかな?

なので、わたしも育児で毎日疲れていますが、育児は社会にとって最も重要で意味のある仕事をしているのだ、と自分自身に言い聞かせてます。この疲労感に意味と満足感を持たせるように。

長距離走、一緒に頑張りましょう。



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