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YELL FORデザインよもやま話〜WEBリニューアル・展望編〜

鳥取県でデザイン・アート×教育・支援・対話を軸に活動しているクラタです。YELL FORというプロジェクトに参画してから約1年が経ちました。WEBサイトのリニューアルに併せて、1年間デザイン併走した軌跡を数回に渡って綴っていきます。
最終回は、WEBリニューアル・展望編です。(その他の記事は、記事末の「YELL FORについて&関連記事」よりご覧ください。)

1年経ったからこそ見えてきたYELL FORのかたち

これまでの文章(詳しくは関連記事へ)で、YELL FORが手探りの中でメンバーと共に育ってきたプロジェクトだということをなんとなく感じていただいた方も多いのではないでしょうか。この1年試行錯誤を重ねたYELL FORですが、当初より企業の方に向けて「“社外”に、アシスタントチームを。」と発信していました。

企業にとっては、人手不足や採用難の中で、育成・マネジメント工数も減らし、コア業務に集中することができます。YELL FORメンバーとして働く人は、在宅ワークも可能なためスキマ時間を活用し就業でき、IT基本動作/リモートワーク/業務改善のスキルを学ぶことができるのです。この図のような循環、仕事のめぐりがよくなれば、企業も若者も、前へ進むことができる。YELL FORが掲げる「仕事がめぐる、前へすすむ。」をしっかりと体現したものとなるのです。

この図をYELL FORメンバーや取引先である企業や個人の方と共有し、様々な仕事に取り組んでいきました。立ち上げ当初に出来ることとして挙げていたもの中で、より発展し専門業務化したもの、メンバーのスキルを活かして新たに生まれたもの、ニーズとメンバーのスキルと見合わず縮小していったものなど。この1年間を通して「オンラインアシスタントチームYELL FOR」が得意で目指すべき形が見えてきたのです。

新たな視点と表現でサービスサイトを作りあげる

WEBサイトリニューアルは、鳥取県東部を拠点にイラストレーター・デザイナーとして活動しているハギワラスミレさん(以下、スミレさん)が担当することに。パートナーデザイナーが担当することについて、表現の礎を築いた身としては寂しい気持ちもほんのりありましたが、それを掻き消す勢いで「スミレさんが担当してくれるのできっと良いもの」になる、という確信がありました。彼女が持つ表現の素晴らしさは以前から存じ上げていたので、名前をお聞きした段階で安心してお任せすることに。また、良いサービスは、手が離れても育ち続けるものだと思いますし、それをより良い形で見せていただけるのであれば、生みの親?的な立場としてはこの上ない幸せだなと。

私はこのリニューアルプロジェクトに、YELL FOR併走を通した運営する立場とWEBサイト制作におけるテクニカルサポートの立場の2つで関わっていくこととなりました。今回のWEBサイトはSTUDIOというWEBツールを利用しノーコードでのサイト制作が出来ましたが、私が制作会社でWEB制作に携わっていた経験を元に助言や構築サポートをスミレさんや藤吉さんに行うためです。3人で制作会議を行う中で「言葉を集め、構想を描いていこう」という方針となり、YELLFORについての言語化を内部や外部で行うこととなりました。

YELL FOR運営メンバーで行った会議。グラレコ制作はスミレさんです。

内部では『YELL FORは、企業へどんな価値や変化を提供できる?している?どんなふうに伝えると「一緒にやりたい!」と思ってもらえる?』という切り口で現状整理をしたり、今後のビジョンを一緒に考えたり。さらにYELL FORクライアントとしてこの1年関わっていただいた企業担当者さんにも参加していただく機会を持ち、内部と外部の目を織り交ぜながら、「あーうーん。それいいね!でも...」とさらに言語化を進めていきます。

言語化を通して、デザインの基礎が出来た段階で「オープンミーティング」という機会を持つことになりました。これはWEBサイトの途中経過を報告し、YELL FORメンバーやクライアントの担当者さん、パートナーの方、色んな立場の人から意見を聞き、混ざり合いながら話をするというような時間です。「こういった機会を持つことで制作チームだけの力の限界を超えられるような予感があり、是非やりたいんです!」と藤吉さんからスミレさんと私に強く伝えられました。

私は、今までにこのような機会がなかったのでお話を聞いた時は動揺しました。「途中経過は中途半端」というイメージがあり、制作関係者のみならず、プロジェクト関係者に広く見て意見をもらうことは返って混乱しないだろうかと、そわそわした感覚を抱いたためです。ただ、YELL FORはいろんな協力を得て育まれているプロジェクトだということは併走している私自身が十分理解していますし、藤吉さんの気持ちは分かります。そして、今回のリニューアルは「言葉を集め、構想を描いていこう」という方針があるため、どのような時間になるかは未知数でしたが、言葉を集めさらに前へすすむために開催することとなりました。

このような過程を経て出来上がったのが現在のWEBサイトです。「オープンミーティング」を経て、下書き状態だったメインビジュアルが清書され、YELL FORのフロントマンである藤吉さんや玄洋さんが見えるように写真を追加したりなど。よりよく伝えるために情報を整え、完成に至りました。

制作担当のスミレさんや事業責任者の藤吉さんがガンガン進めていく中で私は「ここ大丈夫ですか?」「それはあれを使うと良い感じになりそうです」と後追いで声かけをしていくようなサポーターのような関わり方だったように捉えていますし、あまり実稼働出来なくて申し訳ない気持ちも。ただ、1年前にYELL FORの表現の礎を築いた身としては、いろんな人との関わりを通して成長し、リニューアルを経てこれからも成長していく希望に満ちたこのプロジェクトを改めて愛おしいな、と感じましたし、リニューアルプロジェクトもそうですがこのチームに関わることが出来て本当に嬉しいんだなぁ、としみじみ振り返ってしまいました。関係者の皆さま、改めてありがとうございました。

これからのYELL FORと私のこと

ついに完成したWEBサイト。ですが、ここからがむしろ本番となります。YELL FOR内部での反応を踏まえながら更新したり、サービスを育てていくのはもちろんのこと、新たなメンバーを迎え入れる準備や現在お付き合いしている取引先の企業や個人の皆さまとの日々の併走、今回のリニューアルを経て興味を持っていただいた方々への対応など。リニューアルを経て、新たなYELL FORがこれから始まっていくのです。

この記事をここまで読んでいただいたり、関連記事も含めて読んでいただいたあなたは、おそらくYELL FORに対して興味津々でもっと知りたい方なのだと思います。そんなあなたに私からメッセージを。

プロジェクトメンバーとしてお仕事をしてみたいあなた。コロナ禍の影響を受け、まだまだ働きにくい状況にあるかと思います。もしかしたら何らかのきっかけでお仕事をするのが怖くなったりだとか、この状況下で「働く」ことに対して見つめ直している方なのかもしれません。メンバーの雇用契約としてはアルバイトや社員、業務委託ですが、YELL FORはプロジェクトインターンのような就労支援の側面もあるものだと捉えています。何かのきっかけで前をむくことが難しくなったあなたは、仕事がめぐることを体験することで再び前を向けるようになり、このプロジェクトが終わった後もさまざまなスピードがあるかと思いますが、前へすすみ続けることが出来るようになっているはずです。まずは説明会に参加してみたり、申し込みをしてみてください。些細なきっかけから大きな飛躍が出来るかもしれません。未来の自分を楽しみに、はじめの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

YELL FORと一緒に仕事をしてみたいあなた。WEBサイトの「YELL FORがお役に立てること」をお読みいただけたでしょうか。私自身、いろんな組織に属していた経験があり、それぞれの現場でたくさんの困りごとがあり解決できず自分が頑張れば良い、と無理をしてしまう場面が多々ありました。それを繰り返すといろんなことが滞り最終的には何かが壊れてしまうということもあるのではないでしょうか。人間の身体で言うと、血のめぐりが悪くなり、自分自身の心身に影響が出てしまう状態なのかもしれません。YELL FORはそんな状態を改善する薬なのかもしれませんし、「身体の中から一緒に直していきましょう」とめぐりを良くするための細胞なのかもしれません。実際、YELL FORと一緒にお仕事をしている方から「血の通った伴走者」という言葉をいただいたこともあります。私がメインビジュアル・ロゴマークで表現したような温かな空気や人体、血が通っためぐりは、プロジェクトを通してメンバーに浸透しているのかもしれません。そんな感覚を味わいながら、めぐることでさらに前へすすみたいあなたからのお問い合わせ、お待ちしています。

それぞれのメッセージを受け取って、あなたと何らかの形でお会いできる日を楽しみにしています。

そんな私ですが、今後もYELL FORに参画し、情報整理としてのデザイン併走を中心に関わることになります。これまでの1年間では、デザインチームを組織していましたがチーム再編成により、デザインチームという枠組みは無くなり、それぞれのチーム担当者が業務の一部としてバナー制作や資料制作といった形でデザイン制作を担う方針に。そんな中でそれぞれに伝えていくべきは情報を読み解き、整理し、表現する力だと考え、講座と各チーム毎の打ち合わせに参加し、制作に関するフィードバックをそれぞれのメンバーと行う予定です。肩書きを取っ払い、それぞれの視点でフィードバックをし合うことで、そのチームのめぐりが良くなり、さらに前へすすんでいくと考えています。そんなスタンスで参画しプロジェクトのめぐりを良くしていきたいです。さらにパートナーデザイナーとして企画・クリエイティブ要素の強いデザイン制作にも関わっていく予定ですので、ゆるっとした表現ではありますが、何かYELL FORでクラタとやってみたい方はお声がけくださいませ。

また、私自身はフリーランスとして活動していまして、YELL FOR以外にも複数のプロジェクトの掛け持ちや今年1年は自分主体の調査研究プロジェクトを実施することもあり、新たな挑戦をしていく1年になっていきます。そんな中でYELL FORというプロジェクトに関わり続けていきたい理由は、YELL FORの軸である“仕事がめぐる、前へすすむ。”というコンセプトを定期的に浴びて、自分自身のめぐりを整え、さらに前へ進んでいきたい、という気持ちが強くあるように考えています。さまざまな体験を経て今の自分があり、これからもいろんな刺激を受けてどんどん変容していきたいですし、多様な関わりの中で得たものをYELL FORに還元したい気持ちがあります。1年後にどんな景色が広がっているかは、まだまだ分かりませんがYELL FORと関わり合いながら、前へすすんでいきたいと思います。

最後になりましたが、長文を読んでいただき本当にありがとうございました!またどこかでお会いできますことを。

YELL FORについて&関連記事

などの業務をアウトソーシング出来るサービスです。子育て中の女性をはじめ鳥取県を中心としたメンバーで「リモートチーム」を組み、離れていても近くにいるかのような絶妙な距離感で、お客様の事業・組織の前進をサポートしています。代行業務の99%をリモートで対応することで、仕事のやり取りを通して社内のデジタル化が着実に進んでいきます。

2022年3月31日にサービスサイトをリニューアルしましたので、下記URLより是非ご覧ください。

この取り組みをもっと知りたい方は、サービスサイトや関連記事を是非ご覧ください。


いただいたサポートで本を買ったり、新しい体験をするための積み重ねにしていこうと思います。