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「アナタノキモチ」安田夏菜作、グサグサ、っと、心に刺さりました……🥚🥚🥚

 ハルくんのあの人は、優しい自分の家族が、ハルくんを護ってくれると信じて託したのでしょう。
 あの人は、自分が病気で死んでしまうところを見て悲しむ姿を見たくなかったのではないかと、私は想います。

 勝手な思い込みですが、あの人の優しさはハルくんに届いているのだと思います。

 私は障害者なので、一般のひとより、障害を持つ人との交流が多いと思います。だから、障害をテーマにした作品を読むときには勇気がいります。
 本当に理解して描いている作品だととても嬉しく思います。

 安田夏菜さま、ありがとうございます。
 自閉スペクトラム症の特性をわかりやすく描いてくださって、友人と呼ぶにはあまりに短い期間しかいっしょにいなかったのですが「井口さん、自閉スペクトラム、って、知ってますか」と聞かれたので「うん、まえはアスペルガー症候群て、言われていた障害の事でしょ」と応えたら「わたし、それなんです」といいました。
「なぜ、私に教えてくれたの?」と聞いたら「井口さんはただ話を聞いてくれそうだったから」十言ってくれたのがとても嬉しかったです。

 私は脳性麻痺なので、知己時知的障害があるように見られて、必要以上に親切にされることがあります。
 私はハルくんの祖父母に近い年齢なので、子どもの頃はもっと差別されていました。
 だから、ものの見方がひねくれています。
 物語を読むときも、視点が違う、とひとから言われることもありますが、ものの見方はひとそれぞれだと開き直っています。

 でも、自分がされて嫌だったことはしないように気をつけています。
 
 大人だって、施しを受けるのはみじめです。
 10年ほど前に友人だったひとが当時ブラウン管テレビを見ていたわたしに液晶テレビを買ってくれました「いらない」といったのに購入してブラウン管テレビを処分してしまいました。
 だから、ただの同級生だと思うことにする、とブログに書いてしまいました。
 運よくか悪くか本人に読まれて絶交しました。

 友達は対等でなければ、と私は想います。

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