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不変でないという救い

昔は何でも、変わってしまうことが怖かった。

情勢も、人の気持ちも、自分自身も。

どんなに不変を願っても、ひとところへ留まってくれないものが、恐ろしくて仕方なかった。

今だってもちろん、変わって欲しくないものはある。

いつまでもそこにあってくれと、無理とは知りながら痛切に願ってしまうもの。

けれど同時に、不変であることに希望を見出してもいる。

ままならぬ世の中、生きづらくて仕方がなくて、お先は真っ暗で。

この先も生きていける自信をすぐになくして、不安に駆られて。

けれど今は続かない。

良くも悪くも、全ては流れて変わっていく。

とても立てられない将来の見通しに、ただただ絶望して、悲観するしか出来ない今日だとしても。

懸命に歩き続けた先に待つのは決して、変わらない今の延長ではない。

だからこそ、諦めないでいたい。

待つのではなく、生き易い未来を掴みに行きたい。

ちゃんと自分で選択して、歩き続けたい。

それはとても苦しいことだけど、不器用でも、格好悪くても、チャレンジしていきたい。

いつかを夢見て、私は今日も思考する。



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