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大切なものは何ですか? 定年男性に質問

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 定年後どんな暮らしを望んでいますか? と聞かれて、すらすらと答えられる人は少ないでしょう。突然の自由をどう過ごそうかと、のたうちまわるのは他人事ではありません。では、こう問うてみましょう。

あなたの人生で大切なものとはなんですか?
 こう聞かれると、多くの男性は、「健康」や「妻との生活」と答えています。
 ある七〇代の男性は、自分にとって大切なものを改めて思いめぐらしてみると、どうも有形の「物質」ではない様な気がする。結局は自分の健康と家族の安寧に集約されるのではないかとのことでした。

 同様に八〇代の男性は、年を重ねるにつれ、年々「大切なもの」の価値観が変わり、特に形あるものはどうでもよくなるが、いい思い出は大事にしたいのだそうです。
 別の七〇代の男性は、大切なものとして①妻との暮らし ②健康管理 ③財産管理を挙げておられます。
 またある六〇代の男性は、1日1日ストレスなく暮らしたいそうです。

 この「大切なものは何ですか?」という質問は、老前整理のセミナーでもお尋ねしていますが、変わり種の答えとしては、女性の「カラオケのテープ」、男性は「釣りの道具」がありました。


 ちなみにカラオケのテープがなぜそんなに大切なのですかと尋ねると、二度と手に入らないものだからだそうです。釣りの道具は釣りが生きがいの方のようです。隣には奥様が座っていて、この答えに笑っておられました。仲のよいご夫婦のようです。

 ここで誤解のないように申し上げておきますと、変わり種が悪いということではないのです。このお二人はご自分にとって何が大切かをきちんと把握しておられる、これが肝心なのです。困るのは、自分にとって何が大切かわからないことで、その場合はまず頭の整理が必要になります。

『定年男のための老前整理』2014年 徳間書店 より

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