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「音楽の力」を見つけた

私は40年近く楽器メーカーで、電子楽器の設計、オンライン音楽サービスの企画、ウェブサイトの統合、ファンベースのマーケティングの設計をしてきました。楽器を通して、音楽に関わってきました。

きっかけは小学1年の時に親の意向でピアノ教室に通い始めたことです。練習は好きじゃなかったのですが、ピアノを演奏することは楽しかったのです。ピアノは高校時代まで続けていました。中学3年の時に友人に誘われてロックバンドを組んで体育館のステージに上がりました。ステージの上での演奏、バンドのアンサンブルはとても気持ちが良かったのです。大学生時代はアマチュアバント活動に精を出し、自費出版でレコードを作りました。そして就職活動ではなんらかの形で音楽に関わりたいと会社を選び、楽器メーカーに就職することができたのです。

音楽は好きですが、音楽一筋ではありません。四六時中音楽を聴いていたいほうではありません。音楽がなくても平気です。歌が下手なのでカラオケは嫌いです。バンドではキーボードを担当していましたが、音感がないのでアドリブが苦手でした。楽譜を作ってそれを見ながら弾いていました。練習も長続きしないので、演奏はなかなかうまくなりませんでした。それでも音楽は楽しいし、好きなのです。

就職して、恋人と遠距離恋愛になりました。案の定、しばらくして失恋しました。失恋の苦しさを紛らわしたのは社員寮にあったピアノでした。ピアノを弾くことで悲しみは癒えていきました。「音楽の力」を感じました。

3年前に「ドラムサークル」に出会いました。ドラムサークルとは、参加者がサークル(輪)になって即興的にドラム(手で叩く西アフリアのジャンベやシェイカーのようなパーカッション)を自由に演奏するパーカッションアンサンブルです。

ドラムサークルには、楽譜がありません。輪になって、好きなようにタイコを叩けば良いのです。タイコには音程が無いので、音を外すことがありません。思いのままに叩けば良いのです。練習の必要もありません。

久しく楽器演奏から離れていました。それでも仲間たちのバンド演奏を聴きに行くと、自分もステージに上がりたいといつも思っていました。でも練習嫌いの自分は、一歩を踏み出せなかった。それがこのドラムサークルに参加して、演奏の楽しさ、アンサンブルの楽しさが一気に湧いてきました。

これは楽しい。音程を気にしなくて良いし、練習しなくてもアンサンブルに参加できる。参加しているみんなとビートが合うとなんとも言えない気持ち良さに包まれます。

すっかりドラムサークルに魅せられて、ドラムサークルファシリテーター協会に入会しました。そして、そこでさまざまな「音楽の力」を知るのです。

この「音楽の力」を記録していきたい、人々に知らせたいと思うようになりました。そこでここに書いていこうと決心しました。

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