読書メモ『ぜんぶ、すてれば』中野善壽著
中野善壽さんを存じ上げでいませんでした。あの寺田倉庫を変革した方でした。私はまだ行ったことがないのですが、天王洲をアートの街にした方だったのですね。
この本は偶然、AmazonのAudible で見つけました。書名に惹かれて聴いてみました。最初は正直言ってなんだか偉そうな話だな、あなただからできたんですよ、普通の人はそう簡単には捨てられませんよと反発し、途中で聴くのをやめてしまいました。
ところが、同時期に金川顕教さんの『イヤなことは死んでもやるな』を読んで、気が変わりました。この本も過激な書名なので興味を持ちました。
この本では「やりたくないことリスト」を書きだすことで、その裏に見えるほんとうにやりたいことを把握してそこに注力すべきだということを説いています。
この本の中には、中野さんの『ぜんぶ、すてれば』に通じるものが多いことに気づきました。そこで改めて『ぜんぶ、すてれば』を聴いてみました。
中野さんは、1944年生まれで青森の弘前高校出身。私も小学校の頃は弘前の近く秋田県大館市に住んでいたので、親近感が生まれました。
中野さんは自分をちゃんと保つため、毎日を楽しむために仕事は死ぬまで続けたいものだと言います。2019年に寺田倉庫は退社していますが、2021年に熱海の統合型リゾート ACAO SPA & RESORTのCEO/CCOになり、 60年の老舗リゾートを過激に再建しようとしています。その発想と手法、バイタリティは素晴らしいです。
ACAO SPA & RESORTの再建の話はダイアモンドの記事を読んで感嘆しました。
変革をすることに私も挑戦してきました。新しいことは先が見えにくいので、反発する人、ネガティブに言う人が必ずいます。私もうまくいったこともあるし、反発に負けてしまったこともあります。
中野さんが言う通りにやったらうまく行くといくものではないけれど、中野さんの主張はグサグサ刺さりました。
そして、こういうことは捨てれば良いといいます。
スケジュールがびっしり詰まっていると部下も相談に来れないし、アイデアを練る時間もありません。
飲み会に出なくても、十分楽しく仕事はしていけるし、縁ある人とは必ずどこかで会えるはずだといいます。確かにそうですね。
スマホの時間泥棒は、あちこちで言われています。
始めてしまうとなかなかやめられないです。お金をある程度使ってしまうとなおさらです。中野さんはそれをスパッと切ってしまいます。
これは大いに賛同します。自分もそうするように努めていました。
そして、
まさに、そういう日々を送りたいと思います。
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