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みんなが言う通り食洗機で本当に人生が変わった話

主婦になって12年。
夫は数年前に個人事業を法人成りさせ、代表取締役社長となった。

「経営者」「社長」と聞くと、過去の私はお金持ちとか勝ち組とかいうイメージが先行した。
しかし実際は、融資という名の多額の借金を背負い、固定の役員報酬で生活する大忙しの労働者。
しかも孤独なのである。

少し言いすぎだろうか。
とにかく忙しく、プレッシャーを抱え、余裕がない状態だった。

そんな夫の状況を目の当たりにし、
「家事や生活面では夫を頼るのは可哀想だな」
「私1人で解決できることはできるだけ頼らない様にしよう」
という考えに一時期なっていた。

その頃の私は、週5回のパートで月10万円稼ぎ、娘を迎えに行って急いで帰宅。
自分の昼食をとったら6人分の夕食作り、買い物も頻回で大量、さらに親戚に子守を週4回頼まれていたので園からのお迎えや習い事送迎をし、夜中に夫の法人の事務などを手伝った。
子どもの行事も夫は参加できず、1人で出席。
役員になっていた時はさらに大変。

そして稼いだ収入は全て食費や生活費に消えていく。

さすがに毎日ではないが、一番忙しい日にはこの様なスケジュールだった。
本当に毎日クタクタで、早く一日が終わって欲しいとばかり思っていた。

そんな最中、たまたま見ていたインスタグラムで、ミニマリズムという価値観に出会った。

多くのものを持たず、必要なものだけを大切に使い、時間を大切にして、無駄なことも行わない。
資源やエネルギーを大量に消費せず、自分自身も消耗しない、エコなマインド。

そういう価値観に出会い、少しずつでも自分にも取り入れようと思った時から、色々なことが変わり始めた。

自分にとって大変なこと、やりたくないことを一つずつ片付けて解決していく中で「食洗機を買う」ということは長く頭の中にあった。
何年か前にみたテレビで、食洗機は時短・節水・キレイが叶う商品だという知識があったからだ。

さらに、SNSなどで
「食洗機を使うと、もう使う前には戻れない」
「食洗機で人生が変わった」
といわれるほど価値観が変わるということも目にしていた。

しかし同居の家であることや、大きくて高額なこと、家族が何か言うのではないか、すぐ壊れたり、全然便利ではなかったらどうしよう、などと悩み、長い間買うことはできないでいた。

私の誕生日が近づいたある時
「誕生日プレゼントはなにが良いの?」
と家族から聞かれた。

プレゼントとして手頃な欲しいものがその時はなく、本心で
「う〜ん、欲しいものは特に無くて。今は食洗機が欲しいんですけど、高くて買えないんです。」
と伝えた。

実はその時、すでに楽天で後付けできる置き型の食洗機をいくつかお気に入りに入れていて
「これならタイミングをみていつか買えそう!」
と、欲しい気持ちが高まっていたのだ。

私が本心を伝えると、「食洗機!?」と少し驚かれたが、後日誕生日に間にあうように、家族で電気屋に訪れていた様で、
「良いのがなかったんだけど、どんなものが欲しい?」
と改めて聞かれたので、自分が選んでいた楽天のページを見せて、それを買ってもらった。

誕生日は少し過ぎたが、届いた食洗機を使うと驚きがあった。

まず、入れたものがピカピカに仕上がる。
これば手洗いよりはるかにキレイな仕上がりだった。

次に、とにかく楽だと言うこと。
あたりまえだが、時間が余るのでゆっくりすることができた。
家族も満足してくれ、壊れたり使いずらいこともなく、心配していたことは何も起きなかった。

さらに、皿が楽にキレイになることで、自分が良い気持ちになること。
これは予想していなかったが、毎日食洗機を見ると、「本当に良い買い物したなぁ〜」と自己肯定感が満たされ、気分が良くなる。
あの頃の新鮮な気持ちは薄れたが、それは今でも感じている。

その気分がかなり重要で、
「やっぱり買ってよかった。行動して良かった。」
となるので、その後も幾度となく色々なことを変化させたくなる。
もっと良い暮らしはないか、もっと楽できないか、と行動したくなる。

食洗機によって私に、
「暮らしを自分の判断によって動かし、より良くする」
という新たな価値観が生まれた。

それからは、夫の仕事の手伝いを外注などして減らし、頼まれ事も時には断り、役員やPTAは無理せず人を頼り、家事も完璧を手放し気負わなくなった。
便利な物を利用し、嫌われても良いというマインドも手に入れて、精神的にも肉体的にもかなり楽な状態にしていった。

そして、今私は新たにwebライターという仕事にまい進している。
間違いなくこれも、食洗機購入によって生まれた衝撃波の延長上の行動だ。 

今でも買って良かったと強く思っている、自慢したい買い物である。


最後まで読んで下さりありがとうございました。

Twitter    :webライター🌈松山クラゲ
mail        :kurage.ww.78@gmail.com
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