不毛、それだ。
なんか腑に落ちた。
たった一言の単語をネットで見かけただけなのに、全てのピースが揃ったかのように頭がスッと、心がスッと、軽くなった。
そうか、私がこの人生で何か羽が伸びず停滞しているこの様。ずっとずっと苦しんで私には価値がないだの何もないだの思っていたけれど、きっとそれは "不毛" という文字で自分のことを納得させられるかもしれない。そう思った。
もちろん。今までの経験は無駄じゃないんだよ〜無駄な経験なんてないんだよ〜なんて意見が出ることは当たり前に理解しているし、どちらかと言えば私もその意見だ。
でも、でも。
このモヤモヤしてこびりついて離れない劣等感こそ、自分にしか分からないましてや、このこびりついたものを剥がせるのは自分しかいない。よって、私は仮説を立ててこの "不毛" というたった一つの単語で自分を納得させようとしている。
不毛な恋
不毛な食事
不毛な仕事
不毛な休日
不毛なお出かけ
不毛な趣味
確かに向上心や目標などたいして持たずにやってきたことばかりだった。
恋愛にしたって、この人と付き合いたい!という意志はあっても、それに伴った行動をしてこなかった。
まあ、それらの経験を経て今があり、自分も変化して違う自分に進化して、次に進むんであろう。
過去が不毛だった、不毛過ぎた、不毛なんだ。
そう思うことでなんだか自分のどうしようもない真っ暗な抉れた心は元に戻せる気がした。