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雑記日記:初夏の京都で緑に浸る

少し遅くなりましたが、ゴールデンウィークの話をば。ゴールデンウィークはがっつりお出かけしました。前半は私の両親と弟夫婦と3家族連れ立って東京ディズニーシーとランドを楽しみました。前半の三連休はそれほど混んでおらず、両親も久しぶりのディズニーを楽しめたと思います。

あいだの平日期間は、夫がもともと休みの職種なので私も便乗して休みをとり、京都に行くことにしました。しかしなんとなく「久しぶりに京都でも行くか〜」と決めてしまったので、何かしたいことがあるわけでもなし。以前に関西に住んでいて観光名所はひととおり行ったことがあるし、外国人のかたがたが行きたいようなところにわざわざ行く必要もありますまい。さぁどうしましょ。

色々と考えた結果、今回の旅行のキーワードは『青もみじ』に決めました。たまにはのんびりと、初夏の青々とした庭園を眺めるような時間を楽しみましょう。

1日目は雨。さすがです。

午前中のうちに京都駅に降り立ち、外国人の多さにビビりながらすぐに地下鉄で四条へ移動。河原町方面へアーケードをのんびりお散歩します。ほんとに綺麗になりましたなぁ。朝ご飯代わりにいただくのは葛切りとわらび餅です。

葛切りは冷たくて喉ごし良し。
これを美味しいと思えることに安心する。

脳ではなく心に響くような美味しさです。こちらのお店に伺うのは4年ぶり2度目で、しっかり値上げされていて震えましたが、しかしそれでもなお金額以上の価値があるように思いました。平日の午前中だからか混雑もしておらず、ゆったりと旅行気分を高めてもらいました。

午前中で止むという噂の雨は止む気配がなく。バスに揺られて蹴上方面へ。

お昼は行列のできるうどん店でカレーうどんを。好きな映画のロケ地なので、キャッキャしながら舌鼓。

では腹ごなしに観光に向かいましょう。うどん店からてくてく歩き、坂道を登ってたどり着いたのは真如堂というお寺です。夫が調べて見つけてくれたもみじの名所です。

手前のもみじが色づく季節にまた来たい

お庭に多くのもみじがあり、紅葉の時期にもう一度来たいと思わずにはいられないほどでした。このお庭を見られる部屋には立派な襖絵もあり、ひとつひとつを丁寧に見るためのゆったりとした時間が流れていました。

あまりにゆったりまったりできたので、今日の観光はここだけでもいいかなぁという気分にもなったのですが、せっかくの京都。オーバーツーリズムを感じるためにバスで祇園方面に戻り、清水寺へと向かいます。

緑の海に浮かぶ舞台も良き

参道にお土産物屋さんがそろってるのでなんだかんだ毎回のように来ていますが、なるほどなるほど、聞こえるのは外国語ばかりでコロナ禍前に戻ったような賑わいですね。欧米のかたが増えたかしら。変わったと感じたのは並んでいるお店のほうで、商魂たくましいというか、売れるものは何でも売るというかんじで風情もへったくれもないお店もありました。

すっかり疲れたのでホテルにチェックインして、近くのカフェでまったりし、予約していた日本酒がいただけるお店で好き勝手飲んで1日目はおわり。結局、雨は夜まで降っておりました。

奈良の山廃純米無濾過生酒。
ふたくち飲んでから写真をとったのは美味しかった証拠。

2日目は晴れました。ありがたや。パン屋さんで腹ごしらえしてから、比叡山の麓のあたりへ向かいます。地下鉄、京阪電車、叡山電車と乗り継いで、辿り着いたのは瑠璃光院です。

大きな黒い机に反射する緑

春と秋にしか公開しておらず、秋はきっと混雑しすぎていて大変だろうということで今回初めて行ってみました。

有名な反射する机があるお部屋は思わず感嘆の声が漏れてしまう美しさですが、のんびり眺めるというよりは写真を順番に取って退くという雰囲気で落ち着きませんでした。しかしその横のお部屋で写経ができ、また建物が想像よりも縦にも横にも広くて、お庭を様々な角度から見られる作りになっています。

渓谷に沿うような造りなのでしょうか。
自分が何階のどのあたりにいるのかわからなくなります。

しだいに人の多さも気にならなくなり、鬱蒼としたお庭の生命力を体に取り込むような時間を過ごすことができました。

本来の日程ではこのあと叡山電車で戻り、一乗寺駅のあたりを散策するつもりだったのですが、駅まで戻る途中のバス停の「大原行き」の文字に惹かれ、急遽バスに飛び乗りました。

京都、大原、三千院。

なかなかこちらのほうまで足をのばすこともないので、せっかくならという気持ちになったのです。こういう私の奔放さについて来てくれる夫に感謝。

苔、杉、新緑

バス停から川沿いの坂道を歩きます。先ほどの瑠璃光院もそうでしたが、欧米のかたはあまりいらっしゃらなくて、アジア系のかたが多いように思います。キャッチできる情報量の違いなのかしら。

三千院の有名なお庭は杉の力強さがアクセントになっていて、ひとつひとつに焦点が合うような美しさに自然と心が落ち着きます。お庭がとても広いので歩き通しの足には少し辛かったのですが、それを忘れるくらいにゆったりと散策できました。

秋の色づく季節も想像しつつ

すっかり心が満たされたので、お腹も満たしにいきましょうか。予定通り一乗寺駅へ戻り、ラーメン激戦区の人気店に突撃です。といっても時刻はすでに14時を過ぎていて、行列はほどほどになっており30分も待たずに入店できました。

夫が私の思っている以上にラーメン好きだと気付いたのは最近のこと。私はラーメンの良し悪しが分からないので普段は行かないのですが、このお店ならばと行きたくなった理由がありました。

ラーメンをメインのように撮っていますが

でっかい鶏のからあげの定食があるのです。なんとまぁ。。。立派なからあげ。。。私は鶏を揚げたものに目が無いので、失礼ながらラーメンは汁物としてからあげをモリモリ3つも頬張りました。いや、ラーメンもミルキーな飲みやすいスープでとても美味しくいただきましたよ。しかしながら、ほんのりカレー味のからあげはこんなに大きいのに飽きさせることもなく、私をとても幸せにしてくれました。夫の食べていたチャーシュー麺もうつわがチャーシューで縁取られていて、それはそれで羨ましく思いました。

叡山電車で出町柳駅まで戻ったら、出町ふたばに立ち寄るのは当然至極のことでございます。

午後も遅い時間なので行列は落ち着いていて、20分程で豆餅、田舎大福、柏餅、赤飯を購入。これが今日の夕ご飯です。いつか親にも食べさせたい。

京都駅まで戻ったら中村藤吉の抹茶のゼリーをいただいて、旅は終了。

来るたびに什器とお値段が変わっている気がする。
宇治の本店には何年行ってないだろうか。

桜の時季でも紅葉の時季でもない京都に行くのは久しぶりでしたが、場所を選べば落ち着いて楽しむこともでき、満足度の高い旅行となりました。フィールドワーク気分でなら外国人が多く訪れる場所へ行くのもオススメしますが、そればかりでは疲れるだけのように感じます。

まぁ今後も京都には世界中から観光客が来るのでしょうし、そうあってほしいという気持ちもあります。どうにかその隙間から、古都の雰囲気を感じ取っていくしかないのでしょう。

今回はついつい長文となりました。読んでいただきありがとうございました!

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