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【詩】ある寒い日

ぼくはあの凍つく
風の尻尾にとらわれて、
震えが止まらなかった

冷たさが身体に
ぐるりと巻きつき、
声さえ封じられたぼくは
助けを呼ぶことすら
できはしなかった

ああ、ぼくはこのまま
結晶になるんだ

すると暖かな風が
吹き抜け、
ぼくはいつもの自分へと
戻っていく
春風よ、ありがとう

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