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【詩】命の火

ロウソクを伝う涙
火よ、泣いているのか?

封じ込めた先端から
もがく君の姿が見えているよ

君の命はいつか途絶える
たぶん寿命をまっとうする前に
ぼくが吹き消すことだろう

でも、君の使命は無駄ではない
ぼくの目が、ぼくの心が
灯火を受け継いだから

ぼくは君から命をもらったのだ

涙が流れる
君の苦しみを芯から感じる
灯る火、それは絶やしてはいけない
一度は生を受けた者として

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