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【詩】トンと

壁に手を当てると
水のような感触がした

澄み渡る水
トンと
静かに胸を打つ

ぼくの心の中に
一瞬の空のような
透き通る世界を
垣間見せては

そんな向こうに
吸い込まれそうに
なるけれども、

ぼくはため息まじりに
とどまった

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