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ドラマ「悪女(わる)」【(主に4話の)感想】こんな会社なら行きたい。そして、小野の覚醒が見事だった。

日本テレビ系列、水曜日放送中のドラマ「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」。タイトルだけでは惹かれなかったけど、見てみたら面白いぞシリーズ!

今田美桜さんが演じる、主人公の田中 麻理鈴(マリリン、本名です!)はとても元気な新入社員。最初に配属されたのは備品管理課という窓際部署。指導を受けるのはどこかミステリアスな先輩社員、峰岸さん(江口のり子)。

ここまで見ているだけでは、かつて流行っていたし、見てもいたドラマ「ショムニ」の現代版みたいな話かと思っていた。会社の体制を変えていこうと思っている社員はいるようだが、当のマリリンはある憧れの人、T.Oさん(向井理)に近づくためにただただ出世したい!という有り余るやる気で動いているだけのようだ。そんな彼女に期待している人物の思惑が動いたのか、マリリンは2話で人事部、3話でマーケティング部と異動していき、4話では会社の125周年プロジェクトメンバーとして選ばれる、という怒涛の日々。

2話の人事部では夏目部長(石田ひかり)、カスタマーサービス部で三瓶花子(渡辺江里子、阿佐ヶ谷姉妹)、3話のマーケティング部では梨田友子(石橋静河)、4話のプロジェクトチームでは川端光(近藤春華、ハリセンボン)、そしてプロジェクト持ち込み先企業側、かつ、世界的に有名なゲームデザイナー鬼丸(冨永愛)と毎回新しい出会い(ゲスト)があるのも楽しい。

そしてレギュラーメンバーでは、何かと反発し合う小野忠(鈴木伸之)、何かと親切にしてくれるアルバイトの山瀬くん(高橋文哉)との関係も気になるところ。

4話に至っては小野忠がプロジェクトリーダーでもあったので、彼をピックアップした話とも言っていいだろう。これまでの彼は顔はいいが、偏見が強くて、マリリンとは何かと縁があるものの気にくわない相手としか見てない、そんな人物だった。

4話でもそうだ。川端が発案したプロジェクトなのに「俺の」企画とのたまい主導権を握りたがるし、鬼丸さんにも傍から見ると失礼なことばかり言っている(本人にはまるで自覚なし)。なんて愚かなやつなんだと腹立たしくなってきてしまっう。だが、まわりは何も言わない、言えない。(特に小野以外の男子は最後まで空気だった)マリリンだけが彼に向っていくが、まるで歯が立たない。ドラえ○~ん!とばかりに、いつものように峰岸先輩に頼るが今度ばかりはそっぽを向かれてしまう。

そんな中、小野は更に企画に改変を加えて、ついに鬼丸からプロジェクトからは手を引くと言われてしまった・・。ここで終われば小野もそれまでだったが、ここからの覚醒が良かった。彼は愚かだったが、単純でもあった。ある人と話をしたことが幸いしてか、すぐに言動を変えてきて(よっぽど信頼しているのだろう)、なんとか企画も進めていけるようになった。(今度は川端主導に)嫌いと言い切れるほどだった彼が、急に可愛く思えてきたから不思議だ。とは言え、単純でもある彼が今度は別の意味でマリリンを困らせそうなので、生あったかい目で彼も見守っていこうと思う。




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