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ドラマ「テッパチ!」【感想】脚本的に疑問点も多々あれど、総じて好感触

自衛隊を目指して、かつ、自衛隊になった男たちのドラマ。

町田啓太さんをはじめ、俳優陣はなかなかに「いい男」たちが多く揃ってるし、たまに上裸をさらけ出してたりもするので、眼福に感じる人もきっと多いだろう。

でも、それだけじゃない。熱い友情が根底にあるストーリー運びが心地良いドラマだった。(恋愛要素も少し、あることはある)

こういう自衛隊なら入ってみたかったなとは思う一方で、ドラマ以上に現実の自衛隊はもっともっと大変だったり、つらいこともあるんだろうなと思ってしまう。ノリがかつてのドラマ「ウォーターボーイズ」を彷彿とさせて、好きだなとは思う一方で実際もこのノリで描いていっていいのか?!とは思ってしまう。

そして、一番気になったのは、トラックの荷台から落ちて大怪我して、オリンピック候補から外れたって彼。宙(町田)の不手際も少しはあるだろうが、基本的には自業自得なので彼の話にはどうしても入り込めなかったし、盛り上がりに欠けたような気がする。

また、馬場(佐野勇斗)が性悪な女(女性とは言いたくない)に騙されて、夢を潰されてしまい、自殺を図るという流れはまったくもって好きじゃない。唐突で最悪な展開についていけなかった。結局は復帰したこと自体はよかったものの、騙した本人自体は何も咎められなかったままだったし、消化不良感は否めない。

最終回、本当は感動的な話なんだと思う。ただ、1話の中で詰め込み過ぎの上、あまりにも出来過ぎた展開に感じてしまって、個人的には感情移入できずに感動できなかったのが残念だった。でも、最後はみんな笑ってさわやかに終わったので「終わり良ければ全て(とは言い切れないが、まぁ)良し」。ただ、1部の仲間とも再会するシーンがあればなーとも思った。恋愛が主ではない話なので、桜間(白石麻衣)さんと宙とはあのぐらいの終わり方でちょうどいいと思う。

ストーリー全体としては不満点、気になる点も多いし、手放しでいいドラマだとは言えないものの、根底にある「仲間を思う気持ち」と「友情」が主のドラマは大好きだし、自衛隊のメンツがくせは強いけど、いいやつらばかりだったのもあり、総じていいドラマだった、と締めよう。


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