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REGGAE/LOVER'S ROCKの申し子

REGGAE好きならば

「ZUNGGU ZUNGGU」と聞いてREGGAE好きならばピンとくるかと思います。言わずもがなREGGAEのDEEJAYスタイルを世界中に広めた第一人者と言うべきYELLOWMANのビッグチューン「Zungguzungguguguzungguzeng」。大胆にもそこから名前を拝借したZUNGGU ZUNGGU君。

世界初の 

日本のREGGAEシーンを牽引しているサウンドEMPERORのオールディーズ専門のセレクターであり、大阪ミナミにあるREGGAEレコード・ショップDRUM & BASE RECORDSの店員。
そして何と言っても日本のREGGAE/LOVER'S ROCKシーンにおいて彼の名前を知らない人はいないでしょう。なぜならば昨年末に日本いや世界初となるLOVER'S ROCKのディスク・ガイド本「It's a Romance LOVER'S ROCK GUIDE」をEARTH BEATのKO君と一緒にIt's a Romance Production名義で執筆し発売したのだから!

It's a Romance LOVER'S ROCK GUIDE

LOVER'S ROCKとは

そもそもLOVER'S ROCKとは何か?と言う事ですが、上記の著書より引用すれば「1970年代中期に英国で誕生日したといわれるレゲエのサブ・ジャンル…(中略)…“愛”をテーマにしたレゲエ」とあり、平たく言ってしまえば「甘い系のREGGAE」と言う事になりますが、これが上記通りREGGAEの中でも「サブ・ジャンル」と言う立ち位置で、どちらかと言えば脇役と言わざるを得ないポジションでした。 

主役になれる音楽

そんな脇役的立ち位置のジャンルにも拘わらずLOVER'S ROCKと言うのは魅力的な音楽で、主役になれる可能性は充分にあります。それは私が思うに「純粋に曲が聴きやすくて耳馴染みが良い曲が多く、メロディーがきれい」と言う事。それだけでも主役になれるの要素なのに今までREGGAEと言うジャンルのなかにおいて、DANCEHALL系などと比べてリリースされた曲が圧倒的に少なかった事もあり、馴染みが薄かったのがサブ・ジャンルと言う認識になった理由なのかも知れません。私なんかはもともとR&B、REGGAEに拘わらず“甘い系の歌モノ”をPLAYしてきたのと、自分がREGGAE/LOVER'S ROCKのMixCD「Sweet Reggae Cafe」シリーズをリリースした事もありLOVER'S ROCKはとても馴染み深かったのですが……

私がリリースしたMixCD「Sweet Reggae Cafe Vol.4」

ASUKA ANDO

LOVER'S ROCKをREGGAEシーンのなかで演じる動きは90年代から単発ではあったものの、やはりアスキー(ASUKA ANDOさん)が登場した事により、日本のREGGAEシーンのなかでジャンルとして確立したと言えるでしょう。まさに彼女こそが“Queen Of Japanese Lover's Rock”と言えます。あとはLOVER'S ROCKを熟知して、しっかりとプロデュースできるだけの裁量があるキーマンが必要と言う事ですが、その大役を担える人物こそZUNGGU君だと言えます。

ASUKAさん(左)と私

出会いと再会

ZUNGGU君との出会いは、それこそ上記のASUKAさんが大阪南堀江のCORNER STONE BARでのライヴ出演後に、ASUKAさんご一緒したうどん屋にZUNGGU君も同席したのが最初で、その後「Spiral Squall」でお馴染みのKEYCOさんのライヴでZUNGGU君と再会したのもあり、久々にZUNGGUを訪ねてDRUN & BASE RECORDSへ私が行ったのでした。
因みに私自身、有難い事にASUKAさんとKEYCOさん共に同じイベントに出演した事がきっかけで交流をもたせて頂いています。

KEYCOさん(左)と私

久々のDRUM & BASE RECORDS

DRUN & BASE RECORDSに行くとZUNGGU君がちょうどいたので、再会の挨拶もほどほどに、LOVER'S ROCKを主軸においた音楽談義。いやあこれがマジ楽しかった!古今東西の様々なアーティストの話や、今ZUNGGU君がプロデュースしているアーティストの貴重な音源などを聴かせてもらう事ができ、本当に有意義な時間を過ごせました。

ZUNGGU ZUNGGU君

見識の広さに

実は、ゆっくりZUNGGU君と話したのが今回初めてで、弱冠24歳と言う若さながらも、落ち着いた口調と冷静な判断力、それに見識の広さは、今後プロデューサーとしてLOVER'S ROCK界を牽引する事は勿論、日本のREGGAE界のみならず日本の音楽界を牽引していくだけの可能性があるのを垣間見る事ができました。

ZUNGGU君プロデュース
フランキー・パリス「それは恋かもしれない」

気づけば

色々と貴重な音源を聴かせてくれるZUNGGU君。いやあ根っからの音楽好きで、本当よく研究されています。「どうすればボーカルがトラックに映えるか?」と言う事を常にしっかり考え「じゃあこれはこういうパターンで」と言うのが構築されています。私も聴きながらついつい自分の知識や感想を挟んでしまって、気づけば2時間余り滞在してしまいました。
長時間に渡ってZUNGGU君本当にありがとう!

ZUNGGU君と記念写真

読者の皆様、最後までお読み頂き誠にありがとうございました。

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