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Back to the late 90’s 第3話 上から読んでも下から読んでも
「まいどまいど!上から読んでも下から読んでもオキユキオ!」でお馴染み“MISTA O.K.I”こと沖君。当時、関西のHIPHOPシーン最前線で活躍しているアーティストで、まだDJを始める前の私に、声をかけてくれたのは沖君が初めてだった。
第2話で話したGRAND Cafe以降、私はミナミのクラブを中心に様々なHIPHOP系のイベントへ積極的に行くようになる。当時あったイベントとクラブ名は、また改めて取り上げようと思うが、沖君が初めて私に声をかけてくれたのは、今は無きCLUB ItoIで行われた『Soul Attack』だったと記憶している。
確かマンスリーか隔月ぐらいのペースで何週目かまでは、忘れたが金曜日に開催されていた『Soul Attack』は、ダンスありショウケースあり、もちろんDJタイムありの、この時期のHIPHOP主要パーティーのひとつだ。そこでホストMCをしていたのが沖君だった。
DJ(DJが誰だったかまでは、覚えていない......)の隣で、ホストMCをされていて、その合間にフライヤーを沖君自ら手渡しで配布し「次のイベントのフライヤーやねん!よかったら来てやー!」と、私に話しかけてくれたのだ。
「わあ、沖君が俺に話しかけてくれたぞー!あの『Owl Nite』のトップバッターの沖君が!!!」と、私は内心スゴく嬉しくてテンションが上がっていた。それぐらい沖君の声とキャラは『Owl Nite』のなかでも、インパクト大で「日本語ラップてカッコいいな!」と思わせてくれた最初のアーティストは、今思うと沖君だったと思う。
それから沖君を見かけた時は「おぉ!まいどまいど!」と声をかけてくれたのだ。確か当時沖君は、アメリカ村のアパレルショップで働いていたと思う。私がDJ活動を始める前のヘッズ時代、有名なアーティストに声をかけてもらえるのは、とても嬉しいものだ。
気さくな沖君の人柄は、今も変わらずで、沖君の前にいくと今でものヘッズ時代に戻ってしまう自分がいたりする。先日も「新曲リリースしたからチェックしてやー!」とDMを頂き、聴かせて頂いた。等身大の姿をありのままに描いた沖君のリリックに是非耳を傾けて聴いて欲しい。そこにはHIPHOPに一途な熱い漢の美学が凝縮されている。
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つづく……
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