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Back to the late 90’s 第17話 今は無きクラブ③


第16話の続きで、DJ Wannerこと大ちゃんは、確か京都/和束町出身で、私より1歳年下だったが、とてもDJが上手くて、HIPHOPは勿論、R&Bのクラシックも網羅していた。当時レア盤になって私が入手できなかったR&BグループTROOP『Spread My Wings』のオリジナル盤12インチを大ちゃんが、何食わぬそぶりで選曲していた事を思い出す。


DJ A.K.Oこと岡君は、現在DJ FLIPと言う名前で活動していて、つい2、3年前ぐらいまで大阪の主要HIPHOPパーティーのひとつ『PROPS』にレギュラー出演していた。確か1歳年上の岡君は、当時から頭ひとつ飛び抜けた存在で、大箱で開催されるビッグ・パーティーのフライヤーでも、たびたび名前を見かけた。2010年代に入ってからも、私の地元で開催された『Can I Kick It』と言うHIPHOPイベントにも、レギュラー出演してくれた岡君のDJは、常にフロアをロックしてくれている。

今現在も継続している大阪を代表するHIPHOPイベントのひとつ『PROPS』の記念すべき2011年第一回のフライヤー。関西HIPHOPシーンを代表するSOOMAやQUESTAを差し置いて、一番最初にクレジットされているのが、FLIP君。このフライヤーからだけでも、彼が敏腕DJかが読み取れる。


DJ ASSことアッキー君は、【番外編】第3話にも登場し、書かせて貰った通り、HIPHOPグループ『LAST EMPEROR』の一員でラッパーであり、そしてDJ活動もしていてた。『LAST EMPEROR』同様にハードコアなHIPHOPを選曲するかと思いきや、R&B中心としたスムースな選曲で、とても心地良いDJが魅力的だった。

アッキー君(DJ ASS)。
私がとてもお世話になったヒロ君(詳しくは『第11話 ラスト・エンペラー』をお読み下さい)と同じくラスト・エンペラーのメンバーで、ラップはもちろんDJやダンスも上手かった。


ラッパーのERASEは、確か2、3歳年下で、確か大阪/豊中市出身だった筈。当時アメリカ村にあったストリート系アパレル・ショップで販売員をしながら、自身は『ニグロNo.1』と言うHIPHOPグループの一員だった。


3月の『酒池肉林』でDJ ROOMと名乗っていたジュンは、6月の『酒池肉林』でDJ名をJUNに変えて活動していたHIPHOP DJで、DOPE RIDEと言うHIPHOPグループの一員だった。その後、HIPHOP DJからDRUM&BASEのDJへ転身した彼は、活動拠点を東京へ移した後、再び関西に戻り、現在は『81 BLEND』と名乗りDJ活動をしながら、吹田市でタコス店『VAMOS TACOS』を経営している。とても美味しいタコス屋なので、是非行って頂きたい。

『VAMOS TACOS』

つづく……

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