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No.154/オススメの一冊:どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる
2024.06.02
こんにちは、くのてつです。
自分の読書備忘録も兼ねて、僭越ながら毎週日曜日はオススメの1冊を紹介させていただいています。
今回の1冊はこちら。
⚫︎どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる
⚫︎和田 秀樹(著)
⚫︎SBクリエイティブ株式会社
![](https://assets.st-note.com/img/1717335211047-d9Dg9pFU53.png?width=800)
自分としてはなかなか刺激的かつ本質的なタイトルで非常に興味深く読ませてもらった一冊でした
和田秀樹さんは以前、「60歳からはやりたい放題」という著書を紹介させていただきましたが、2回目の登場です。
和田さんに傾倒している訳ではありませんが、とても大切な考え方が提示されていて、これは自分のビジネスにも人生にも共通していることだと感じています。
その中からいくつかピックして自分の考えを整理します。
今日という日の花を摘もう
古代ローマ時代から伝わる「メメント・モリ」は、死を意識しろという言葉だけれど、その対句として「カルペ・ディエム」というのがある。それは「今日という日の花を摘め」という意味で、要するに「死は必ず来るから、それはしかたないものと覚悟して、いまという時を大切に、楽しく生きなさい」と言っているのだ、と。
私の大好きな映画に「今を生きる」という映画があります。
中学1年の時に恩師が観せてくれた映画で、ロビン・ウィリアムズ扮する教師が使っていた「Carpe Diem」という言葉は今なお自分の意識するものとなっています。
自分にとっては、ようやく分かり始めた死生観で、この今を生きるという精神が、自身の行動を変えるように感じます。
世の中で大活躍する超一流に共通するのは、ビジネスセンスやスキルが高いことではなく、この「今を生きる」という精神であると思います。
ピンピンコロリがいいか、がんで死ぬのがいいか
私は、ピンピンコロリよりも、死の準備ができるがんで死ぬほうがいい。がんで死んだほうがいいと言う医者は少なくないと思います。というのは、がんは下手な治療さえしなければ、死ぬ間際までわりと意識があるわけです。だから、家族に「ありがとう」と言って死ねる。
世間のイメージはがんになることは恐怖と絶望、そんなところではないかと思います。
ただ、この視点に触れてふと思い出したのはステージ4のガンから寛解した知人と恩師のお母さんの話です。
この2人に共通するのは、がんであることを受け入れながら、自分のやりたいことを全うしていたことです。
悲観してしまう自分と向き合い、絶望する自分と向き合い、それでも「生」を全力で楽しもうとしていました。
誰もが迎える人生の終わりが、急なものか、それとも準備ができるのかは大きな違いを生むように感じます。
怖くない、なんて感情には到底辿り着けませんが、この視点はとても重要なものだと理解できた気がします。
「長生きすればいい」という日本人の死生観
医学が進歩してきたことで、医者がなんとなく自分たちの力で人間はいくらでも延命できるかのような錯覚を抱くようになり、患者さんにもその術があるという幻想を与え続けた。 それが、徐々に日本人の死生観を変容させて、いつの間にか日本人の死生観は「長生き至上主義」になってしまいました。
これはよく問われることですよね。
延命してチューブに繋がれ自由を奪われたままベッドに横たわって生き続けるのか。
はたまた緩和ケアを受けながら少しでも自分の自由がきく状態で最期を迎えるのか。
どちらがいいのか?と問われると自分は後者を選択すると思います。
でも、日本人はどこか長生きする方法を選択してしまう、その価値観は分からない訳でもありません。
健康寿命の延伸は日本人の課題ですが、この価値観と向き合わない限りその課題解消にはまだまだ時間がかかりそうな気がしますね。
元気でいるうちは死生観を考えるシーンは多くないでしょう。
若いうちはそんなことよりも目の前の利益が必要だと感じてしまう。
でも、この死生観を考えることこそ自分の人生を一層輝かせることに繋がるのではないか、そう思います。
そんな最高の人生を送るために、日々精進ですね!
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