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シン・リハビリ番外編〜思い出す〜

病前の手足を、病前の自分を思い出して下さい。
覚えるのは、つまらない勉強や旧来のリハビリダケで充分です。
若い人こそ、年を取った時に無理をしないで良い様に、今のウチに思い出してほしいのです。
可哀想にという他人の目にダマされてはイケません。
自分自身が思い出して来ている事を、一番判っているハズです。
noteさえ読めているのなら尚更です。

考えて見ると、私も、リハビリ病院に入院している頃は、右半身が見えないというか、存在すら忘れていたなぁと思い出しました。
それより前の急性期は、自分自身の存在すら忘れていました。でも、最近は少し変な自分は残っているものの、かなり昔の純粋な自分を思い出しています。つまり、高次脳機能障害も同じ事で、自分を思い出す事がリハビリより何より、まず必要な事でしょう。
別に、手足を思い出すのと、旧来のリハビリとを並行しても構わないのですが、思い出す事の邪魔ダケはしないでほしいのです。

一方、療法士さんも看護師さんも直接は患者に言いませんが、実は治らないと思い込んでいる人が多く、患者を不憫に思っていたみたいです。
奥さんから最近それを聞きました。
それは、優しいお医者さんや医療関係者ほど、不憫に思うのは仕方ありません。治る可能性はあるのに、治し方が解らないのだから、一番近くにいるPTさんやOTさんやSTさんは尚更です。
良く考えて見ると、優しいが故にそんな考えに陥ったり、闇雲に医学を信じて、最も重要で当り前な患者自身の治癒力を信じていないからで、患者の私の方が、医療関係者や患者自身も不憫に思います。
逆に、可笑しくて、自分でも病気が残っていて笑ってると、勘違いした位です。

でも、奥さんは『当り前に治る』と信じています。なので、医療関係者の思ってた事も信じてないし、ひとりで笑う私を怒ります。成る程なぁと今判りました。

それなのに、自分自身を信じられず、自分自身を思い出せないなんて…
他人や自分への究極の悪い意味での忖度です。自分自身も滑稽で笑えます。

他人に優しく自分に厳しい本当の忖度を、私は思い出す様に頑張ります。
無理で無意味な頑張りは大嫌いですが、そんな頑張りは必要だし、皆さんにもそういう意味で頑張ってほしいのです。

以上

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