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孤独のグルメに見る食事の向こう側

大変今更なのですが、松重豊さん主演のお食事ドラマ「孤独のグルメ」を最近になって見始めました。国樹田です。
以前から人気があるのは知っていたものの、飯テロ深夜ドラマとしても有名だったため、万年ダイエットに励む私としては視聴にやや勇気が……(汗)
(松重さんご自身のネガティブなコメントも話題でしたね)
ですがたまたまAmazonプライムにて放送されているのを知り、ちょうどお昼ご飯時に見るものを探していたこともあって、試しに一話見てみることに。
(以下、にわか孤独のグルメファンによる感想が続きます)
結果ーーー
ああええ、はい。
これはお腹が空きますね。それになんでしょうこの独特の雰囲気とテンポ……。妙に疲れた心に染み渡ります。くたびれた雰囲気が良いと言いますか、廃れた雑な空気に癒されるというか。
松重さんが名優であるから、というのはもちろん、空気感といえば良いのか、早くもなく遅くもなく、けれとまったりともしていない微妙なテンポ感がクセになります。
おそらく松重さんナレーションの韻の踏み方にも理由があるように思います。
うん、好きですねこの作品……それに松重さんがすごく良い。
(昔の映像ではちょっと怖いイメージだったのですが、孤独のグルメで演じておられる井之頭五郎の態度や口調が、どうにもぐだっとゆるっとしていてたまりません)
とまあそういうわけで、現在シーズン1のエピソード10まで参りました。見始めたのは数日前だったはずなのですが、私にしては早いです。
このお話、とても短く、ストーリー自体はほんの僅かにも関わらず味があります。ご飯屋さんの趣に店主の人柄や歴史がそのまま現れているような、なんともしみじみした雰囲気です。人間の雰囲気が濃い、と言いましょうか。
それになんといっても松重さんの食べ方がとても綺麗です。
ご飯をかき込んでいる時ですら、がつがつして見えないのは動きに無駄がないからでしょうか。思えば、大食いで有名なギャル曽根さんも食べ方がとても綺麗でついつい見入ってしまいます。大食いに出る他の出演者さんは大画面じゃちょっと……となりがちなのですが、ギャル曽根さんにはそんな気持ちは抱きません。
食べ方が綺麗な人って素敵だなぁと思うと同時に、自分はどうなんだろう……とちょっと不安にもなりました。子供には迷い箸、ねぶり箸、肘をつかないなど日々注意していますが、言っている自分も気をつけねば……なんてドラマを見ながら普段の己を省みたり。
食事、というのは割と本性というか、人間性が出るなぁと思います。
意地汚い人はやっぱり店員さんへの態度なども……などなど。
「孤独のグルメ」では、食事の向こう側にある作り手や食べ手の本質についても見えてくる気がします。
予想外にハマってしまった「孤独のグルメ」、これから順番に見ていくつもりですが、かなり長いシリーズのようなので、今後どんな料理が出てくるのか楽しみです。
それではまた原稿の続きをやってきます。

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