バラの世界が教えてくれること。(その2)
なぜ、世界のリーダーオランダをはじめ、バラのプロはなぜケニアに集まるのだろうか・・・その答えは、”南米では標高が高すぎる”のである。
僕自身もジムで経験あるが、低酸素トレーニングというものがある。
仮想的に標高3000m級の酸素量を設定してトレーニングするもので、これがなかなかハード。なぜならかなりリアルな環境だから。
僕は、これをやった後に酒を飲むと酔いが回り、
(ああ、エクアドルと同じだ)
と感激した。(笑)
閑話休題、これがバラの世界の面白いところ。
コロンビアは標高2600m、ケニアは2200-2400m、でもここに大きな壁がある。コロンビアの環境では育たない品種が続々と出てくる。
イメージとしては人間と同じ、低酸素・高地トレーニングについていけないバラが続出するのである。
エクアドルに至っては、バラだけでなく、飛行機もついていけなくなる。これに加えて、そもそも”飛行機が飛べない”という問題すら発生する。オランダからKLMのジャンボ(B747)が来ているが、十分な浮力をえられず貨物を積載すると離陸後に向こう側の山に激突しかねないため、フル積載せずに運航する。
これではコストが高すぎる。
そんなわけで、ケニアになるのである。
<続く>
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