マガジンのカバー画像

アトランダム私小説

21
鳴海邦彦が思いついた時、衝動的に書き記す私小説。不定期で掲載します。
運営しているクリエイター

2021年1月の記事一覧

アトランダム私小説「東京S.W.A.T.」

アトランダム私小説「東京S.W.A.T.」

 蜂の羽音を思わせる擦過音と共に左顔面からわずか10センチほど離れた空間を亜音速の9mmパラベラム弾が通過していった。

 橘はニヤリと笑うと9mmパラベラム弾が飛来した方向に向かってM4アサルトライフルを3ショットバーストで点射した。

アトランダム私小説「椿ライン伝説1981(仮)」

アトランダム私小説「椿ライン伝説1981(仮)」

 「なにっ! の、のせてきた!?」

 バックミラーいっぱいに広がる後続車の光芒は、まるで真昼の日差しを思わせる明るさだった。

 椿ラインを走り込んでいる佐伯ですら未だベストラインで抜けた事が数えるほどしかない第32、33、34、35の可変Rを伴う難易度ウルトラCの下り複合コーナーを、後続車は1センチの狂いもなくベストラインにのせ最速で抜けて来た。

 「とんでもないバケモノとバトルをしている」

もっとみる