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アンコンシャス・バイアス(Unconscious Bias)

 GWも終わったという方も多いかと思いますが、みなさんのGWはどんな感じでしたか? 大阪では5月に入って突風と大雨が吹き荒れる日が続き、緊急事態宣言でなくても、外出するのが億劫(おっくう)になりましたよ~☂

しか~しっ!

 GWの初日に、SHARE BASE つむぎやに緊急事態発生!🚑

 なんとっ!

 荷物置き場のドアが開かないという連絡が入り、出店者から連絡が入り、VRSメンバーが駆けつけてくれて、少し遅れながらも、なんとかオープンできたそうですが、その原因は、トップ画像にもある、ドアの浸水防止用のゴムが、最近の暖かい気候で伸びてきってしまい、施錠ロックに絡んでいたため、応急措置で両面テープを前日に貼ったのが逆に良くなかったみたいで、そのゴムと両面テープがカギに絡まってしまっていたのが原因でした💦

 出店されていた方には本当に申し訳なく、謝罪に出向きましたところ、朝からの大雨にも関わらず、午前中に売り切れになったということで、売上に影響なくてよかったと安堵(あんど)したんですが、またこんなことが続いて起こってはいけないと思い、ゴムが絡まない方法を考え、その方法を実行したところ、駆け付けてくれたメンバーから「こんな発想を思い浮かばなかった」という絶賛の一言が、今回のテーマへとつながりました!

 前置きが長くなりましたが、本編が始まります! この解決方法は最後にお知らせします! お楽しみにしてくださ~い!

9つの点

 さて問題です。

 下の図にある9つの点ですが、3本の直線の一筆書きで全て点を通るようにしてください。

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わかりましたか~?👂✋ 

 答えは・・・?

じゃじゃん!

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 ほらっ、一筆書きで3本の直線を使って9つ全ての点を通っていますよね!

 わかった方は手を挙げて~✋

 問題は、一筆書きで3本の直線で9つの点を全て通るようにする、とだけしか書かれていないのですが、人間っておかしな習性があり、勝手に9つの点から外側に線がはみ出ることは思考の枠の外に追いやっているんですね~

 なぜ、勝手に思考の枠組みができるかと言いますと、人はそれぞれの生活環境や社会環境の中で暮らしていくうちに造られた「常識」が埋め込まれていき、その「常識」から外に出た発想がしにくくなるという習性を持っているようです。

 ですので、社会生活をおくる中で、自分と違ったことをすることを嫌がったり、敬遠したり、はたまた腹を立てたりするようになっていくそうです。

 多くの人たちが生活する上での最低限のルールは必要ですが、行き過ぎたルールを設定すると息苦しい社会になっちゃいますよね (*´Д`)=3ハア

アンコンシャス・バイアス(Unconscious Bias)

 アンコンシャス・バイアス(Unconscious Bias)とは、「無意識の思い込み」「無意識の偏見」「無意識の偏ったものの見方」という意味なんだそうです。

 「まさか、こんなことも知らないの?」とか、「普通に考えたら・・・」や、「これくらいできて当然」といった仕事でよくある場面ですが、こういう思い込みが、アンコンシャス・バイアスと言われています。

 それでは、バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)でも陥りそうになった、アンコンシャス・バイアスの一例をご紹介します!

つむぎや秘話

 以前にVRSに関わっていた人が、つむぎやの物件を、不動産オーナーに借り受ける前に、周囲の人たちに、「あんな物件を借りるのは考えられない」と言っていたそうです。まあ、見た目だけで判断していたんでしょうが。。。

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 ここを無理してでも借りてリノベーションした理由が3つありまして、

①VRSの活動を、理解してもらえる人が少なかったため、どんな物件でも活用できるという成果を名刺代わりとして説明できる物件が欲しかったこと

②駅近くの長く使われていなかった空き物件を活用することで、周辺への好影響を与えること

③VRSは泉佐野市から補助金をいただいて運営していることから、民業圧迫にならない形でまちづくり活動を推進していくべきだと考えたため

と、まぁこんなことを考えて、クラウドファンディングも実施し、市の補助金だけでなく、民間の方々も巻き込みながら、ご支援もいただき、このつむぎやを完成させました。

 つむぎやが使い物にならない的なお話を周囲にしていた人は、自分自身の覚悟をもって最後までやり遂げる姿勢も見られず、補助を受けて一過性のイベントをすることが、まちづくりの成果だと残念な発想をお持ちのようでした。

 その人が批判したつむぎやは、今ではこんな風に、まちの新たなにぎわいを作りはじめています。

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「できない」ことから入るのではなく、まずは「できること」を探して、できることから始めていくことが大事ですよね!

多様な「常識」

 異なる環境で日常生活を暮らしていると、それぞれの環境により「常識」は異なってきます。また年代によっても、地域によっても、いろんな社会情勢などによっても、「常識」は変わってきます。

 異なった「常識」を、人は自分のモノサシだけで判断しがちで、そのモノサシで測った「常識」を人に押し付けてしまい、その「常識」通りのことを行動しなかったり、考え方を改めなかったりすると、人はイライラしたり、怒鳴ったりして、「パワハラ」扱いをされてしまったりしてしまいます。

 もちろん、暴力で抑え込もうとするのは完全にアウトですが、会社のためにとか、周りのためにって、よかれと思ってした注意などをしたことが、逆に悪者になってしまったりして、当の本人にしたら、「なんでこうなっちゃうんだろう」と思ったりしたりしていませんか?

 これは年代に関係なく、往々にしてあることで、それぞれの価値観や常識感が「当たり前」と思い込んでしまい、その「当たり前」を人に押し付けることで、人間関係がぎくしゃくしたりしてしまうんですね💦

 気をつけなきゃいけませんよ~(自分も含めてですがw)

問いのデザイン

 いろんな人と接すると、いろんな考え方や、いろんな経験を伝えあい、新しいアイデアが生まれたりするので、うまく人のアイデアを引き出し、それからブラッシュアップして発展させて、さらにいいものを生み出していければ素晴らしいことができると思います。

 これは、矢口真紀さんが、「私たちの月三万円ビジネス 体験ワークショップ」の中でお話していたことの受け売りですが、まったくその通りだと思います!

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 5月21日にも、矢口さんにお越しいただき、ワークショップを開催していただく予定でしたが、緊急事態宣言が延長され、また別日で矢口さんと調整させていただきたいのですが、残念ながら、都合も合わずに中止となってしまいました。

3万チラシfin1【中止】サイネル

 話を戻しますが、いい問いをすると、いい答えが返ってきて、そこからイメージが膨らみ、違った視点での素晴らしいアイデアが生まれてきます。思い込みで見えなくなった思考の中で、モノを見て判断するのではなく、思考の外にも答えはあるということです。

 これは、まちづくりをする観点からも非常に重要で、嶋田洋平さん(株式会社らいおん建築事務所 代表取締役)の事務所探しも、事務所で調べるとなかなかいい物件がなかったけれど、住宅で調べると、掘り出し物の物件がたくさん見つかったと「ほしい暮らしは自分でつくる~ぼくらのリノベーションまちづくり」にも書かれていましたが、視点を変えるだけで、新たな発見があるものです。

さて

 最初のVRSを悩ましていたゴムの処理方法ですが・・・

ストライクという、施錠したときや、ドアノブを回すと出てくる金属の棒を受ける金具の部分に、ゴムをかませて押さえ付けました!

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こんなふうにwww

(注)建築技術的な観点に基づき作業をしていないため、同じ状態であった場合でも、同じ作業で同じ効果があるとは限りませんので、される場合は自己責任でお願いします。


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