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僕らのブルーオーシャン戦略(イントロダクション篇)

 先週の大雨が嘘のように晴れ渡り、外に出て歩くだけでも汗だくになりますね💦 これって残暑って言うんですかね~🌞 こんな暑い日には海にでも行って、夏を満喫したいですよね~⛱

 強引に持って行った感もありますが、今回のテーマは「ブルーオーシャン」でお話したいと思います。

なお

今回は趣向を凝らし、イントロダクション部分はこちらで、本篇は別のアカウントでお話させていただきます!

 あっさりとした前置きですが、はじめます!

◆各地で始まっているリノベーションまちづくり

 2010年福岡県北九州市から始まったリノベーションまちづくり。今では日本国外も含めて85の地域(2021年3月末現在、株式会社 リノベリングから引用)で開催実績があるそうです。このリノベーションまちづくりの中核となるリノベーションスクールの立上げ当初は、バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)でアドバイザーをしていただいている嶋田洋平さんも関わっておられました。(下記の画像をクリックをすると、資料のリンク先に移動します)

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 最初は遊休不動産を活用したプロジェクトを誕生させ、地域の活性化へとつなげていってましたが、時間が経過すると見えてくる課題を解決するため、構想の策定や、まちづくりには欠かせない「家守」事業の構築、公共空間の利活用、その公共空間を管理している公務員に向けたスクールなど、幅広く手掛けています。

 このような取り組みが広まった背景として、人口減少や少子高齢化、空き家問題が相まって、建物を「居住」という利用から、「事業」という利用をすることで、空き家の解消と、関係人口を増やすという二つの課題を解決につながると、最初に始まった北九州市の成果を見て期待されたことが大きな要因かなと考えています。

 こうした取り組みが進んでいけば、遊休不動産というストックは増え、人口減少して衰退しているまちも、関係人口が増えるということになれば、まちの課題も一気に解決できると期待で胸が膨らみますよね。

◆まちづくりの模倣

 リノベリング社の実績すべてを把握しているわけではなく、あーだこーだと言える立場ではないのでコメントは避けさせていただきますが、他の地域の事例を見ていると、リノベーションまちづくりの本質を理解せずに、うわべだけの残念な模倣をして、失敗している事例も少なからずあります。成功したのは、その地域の課題を理解して、その課題を解決するために自分たちでどういうことができるかを考えた結果であり、その課題は地域によって異なるものため、同じやり方を別の地域で持ってきても、それが課題解決につながらないことが多いのです。これは、まちづくりだけに限らず、事業立ち上げにも通じる話で、他の会社が成功したから、うちでも同じことをすれば成功するという話ではないわけです。

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◆模倣からオリジナリティを生み出す

 確かに一から事業を考えていくとなると、事業の成功に向け、マーケティング調査をしたり、事業スキームの構築を考えたりと時間がかかりすぎたりして、そのタイミングを逃す可能性も高いですが、他の成功事例を真似をすると時間が短縮されて事業は行いやすいのは事実です。

他で既に取り組んでいることが必ず成功するとは言えません。というか、失敗する事例の方が多いです。

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それはなぜか?

 そこにはその商品やサービス、まちづくりにおいては、その地域を選ぶ理由がないからです。だから、その商品やサービス、地域を選んでいただく理由をつくる必要があります。それがオリジナリティ(独創性)です。

 この手のお話は、商品やサービス、地域だけの問題ではなく、何か新規事業を依頼する場合に、コンサル会社に業務を発注することがよくあると思いますが、質の悪いコンサル会社も多く、他の成功事例をそのまま持ってくることも多く、イベントなどで、いっときの賑わいやまやかして、結果が出る前に「業務が終わったのでさようなら~」と言って去っていくパターンも良く見受けられます。下手をすれば、成功していないにも関わらず、別の場所で活動して、「あの地域は自分たちがお手伝いをして、実績が上がった」なんて言葉を巧みに使いわけ、他の地域で生き残ったりすることもあります。

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 しかも、コンサルが持ってくる案は、他で既に取り組まれている事例のため、その案を取り入れてしまうと、既に取り組まれている事例と競争するってことにもなってしまいます。

では、どうすればいいのでしょうか?

 コンサルに丸投げではなく、コンサルに頼まなければならない部分はどこなのか、スキームの検討なのか、事業構想の構築なのか、はたまた、マネタイズの部分なのか、それを持っておくべくなのです。自分が知識のない、専門的な部分は確かにありますが、だからと言って、全てをコンサルに頼むのは別の話ですし、コンサル会社に頼む場合も結構な費用がいるわけです。

 それ以外の部分は、先に取り組まれている事例を模倣するのではなく、その商品やサービス、地域を選ぶ理由、つまり、その商品やサービス、地域でなければならない理由を盛り込むのです。

それがオリジナリティであり、戦略に通じるのです。

◆模倣ではなく、オリジナリティのある、まちづくり構想

 VRSがまちづくり活動を始めたのが、今から2年前の2019年7月からです。これは、まちづくり活動としてはかなり遅い方です。

 よく「リノベーションまちづくりの先進地域で参考にされた地域はどこですか?」とマスコミから質問がされますが、偉そうに言うわけではないのですが、具体的に参考した地域はありません。

 それは、先ほどお話しました、VRSが活動している地域の特色と環境が異なるからです。とはいうものの、嶋田さんのつてでお伺いしました福岡県北九州市小倉魚町や、VRSの事業構想を組み立てるきっかけとなった宮崎県延岡市の油津商店街など、それぞれの地域で取り組まれていることを、泉佐野にもってきてなじむものは参考にさせていただきました。

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 まったく一から考えて創り上げていく構想は、時間もかかり、大きな構想を組みすぎると、目標を見失ったり、見誤ったりしがちですが、目的をしっかり持って、その目的に向かっていく道しるべとなる近未来の目標に進むために、先進事例に学ぶことも有効だと思います。ただし、模倣ではなく、参考にして、自分たちが取り組むものを選んでもらえるオリジナリティのものを作り上げていくことをお忘れなく。

 目的のことは前回のnoteにも書かせていただいていますので、そちらもご覧ください。

◆VRSのブルーオーシャン戦略

 さて、VRSの戦略ですが、まちづくりの分野において、かなり後発組であるため、既に他の地域で取り組まれていることも多くあり、そのまま泉佐野の地域でその取り組みを持ってきても、地域性や立地条件などが異なるため、成功するとは限りませんし、先進地域との比較になり、利便性や優位性などの競争になり、いわゆる、レッドオーシャンになってしまうだけです。

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 ですので、VRSが構想に掲げるまちづくり戦略には、他の地域にはない取り組みが必要となります。ただ、ここまで偉そうなこと言っときながら、他の地域で取り組んでいないことを意識してVRSの構想は掲げたわけではありません。たまたま、VRSの事務所に来られた方からそのお話を伺い、他の地域で取り組んでいまれているエリアが少ないことに気づかされました。

 つまりVRSのまちづくり構想は、結果的にはブルーオーシャン戦略だったわけです!

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 このお話の続きは別アカウントでさせていただきます。

 VRSはまだまだ成果実績は胸を張れるほどはありませんが、アドバイザーの嶋田さんのおかげもあり、先進地域に追いつける距離感にまで少しは近づけたかなと考えています。こんないい記事までらいおん建築事務所のHPに掲載していただきましたしね~

 嶋田さん、取材していただいたらいおん建築事務所の関係者のみなさま、ありがとうございます。<(_ _)>

 まだまだ残暑厳しい時期が続きますが、体調を崩さないようにしてくださいね~!


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