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環境を考えて豆を保管する

屋外で営業をしていたとき、急にコーヒーがまずくなったことがあった。

味が抜けたような、渋みが強いような…。

使用していたコーヒー豆は、焙煎してから1週間程度のものだったので、とくに鮮度が落ちる時期でもない。


2017年末から2018年2月までのプレオープン期間に気づいたことだ。

営業前にまず1杯を試飲、その後はお客さんが途切れたタイミングで試飲。

2坪にも満たないスペースかつ、メイン通りでもない立地のため、雨の日にはお客さんよりも自分自身で飲む方が多いことも。
(お茶代わりということも多々あった)


ところで、コーヒー豆はワインやウイスキーなどとは異なり、生豆を焙煎した直後から緩やかに香味が抜けていく。

とはいえ、保管の仕方によっては、豆の劣化をかなり抑えることも可能だ。

空気に触れぬよう、豆のまま冷凍保管しておけば1年ぐらいは問題ない。

逆に、保管の仕方がまずいとすぐに劣化する。


最も手っ取り早くコーヒー豆を劣化させるには、水分を含ませればいい。


水と反応したコーヒー豆はどんどん劣化し、その豆で淹れるコーヒーには収斂味(刺さるような渋み)が現れる。

1、2日もあれば、その劣化の度合いは舌で感じ取れるほどになる。

ということを、2016年には文献で知っていたのだが…。


つまり、冒頭の「コーヒーが突然まずくなった」原因は、湿気にある。


雨の日にキャニスターに移した豆。

集客が少ないため、コーヒー豆がかなり余る。(湿気を含んだ豆を使い切れていない)

翌々日には、その残った豆を使って淹れたコーヒーがまずい。


知識があっても、現実に利用できなければ全く意味がないと気づかされた苦い思い出でもある。


もちろんそれ以降、出店の際は、その日のうちに売り切れるだけの豆を用意するか、空気に触れないように小分けにした豆袋を持ち込むようにしている。

室内であれば、ほとんど気にしなくていいことだが、コーヒーを淹れるとき以外はコーヒー豆と水分は遠ざけることを意識しておくのがいい。

少なくとも炊飯器や加湿器からは遠ざけてコーヒー豆は保管してほしい。



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