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まずは金魚の3倍集中する

スマホが世の中に浸透してから、人の集中力低下は甚だしい。

最近読んだ本によると、金魚の集中力持続時間9秒に対して、人は平均8秒なのだとか。(むしろ金魚の集中力測定方法に興味がある)

スマホのネット接続状況が遅いことに我慢できず、画面タップ後は3秒以内にリンク先のページが表示されないとそのページを離れる人が大半ともあったし、たしかに自分自身も身に覚えがある。


「蒸らしが待てません。」

コーヒー教室でときどきもらうお悩み相談。

結論からいうと、金魚を超えるしかない。


コーヒーを淹れる最初の手順として、粉全体にお湯をかけて30秒待つ「蒸らし」。

20秒でもいいし、40秒でもいい。

とにかく最初に約30秒待った後、お湯を注いで出来上がるのがドリップコーヒーだ。

蒸らしを行わずに淹れる方法もあるけれど、それには専用の器具だったり、知識だったり、技術だったりが必要なのでやはりまず、30秒の蒸らしから始めてほしい。


ドリップコーヒーの最初に蒸らしをしないと味が出ない。

30秒待てないために、淹れたコーヒーを全然楽しめないのは非常にもったいない。

極端なことをいえば、どうか最初の30秒だけ集中してほしい。

「おいしくなってください、おいしくなってください、…」と10回ぐらい唱えてもいい。

そのあとは適当でいい。

よくないけどそれぐらい最初が肝心。


他者と自分を比べることはネガティブしか生み出さないし、本来比べるべきなのは過去の自分自身であるべきだ。

けれど、ドリップコーヒーにおいては、金魚の3倍はがんばってほしい。


ようやく秋のような冬のような、ホットコーヒーシーズンの始まり。

おいしいコーヒーを淹れるための第一歩がきちんとできているか、ときどき振り返ってみては?


cafe旅人の木での日々のことを書いています。

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