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ありえたかもしれない1つの人生。
深夜。友達からの連絡。こちらが送られてきた。中身は40代元司法浪人生の他愛もない日常。ほろ酔い気分で気持ちよく寝ようと思っていた時だったのに、くらってしまった。
青春を送れなかった若き日を引きづり、40代を超えてもなお大学生の女の子を「お姉さん」と思ってしまう自分への解像度の高さ。自意識は高いのに、メタ視点があり、でも何も癒されてない。
心の叫びなのかひたすらに読ませる。読んでしまう。脱ぎ捨てたはずのものを呼び覚まされてしまう。あり得たかもしれない人生に思いを馳せてしまう。苦しい。いっそ、この話が全てフィクションであればいいのに。この文章を書いた彼は、現実に、隣を歩いているのかもしれない。その事実がいたたまれない。死の匂い、破滅への匂いを嗅ぎ取ってしまう。苦しい。読みたくないけど、目を背けちゃダメな気もする。読み切った。
他にも多く記事を書いている。
でも、2014年1月12日を最後にブログの更新が止まっている。10年前。彼の身に何があったのか。彼は幸せになったのか。それとも。
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