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緑色の島風〜沖縄ライフありんくりん〜 vol.15|『暮らすように旅をする 〜〈妄想〉那覇のパン屋で朝ごはん〜』(2023年4月号)

オキナワをもうちょっと知りたくなるマガジン「ハイサイ!ウチナータイム!」に寄稿している原稿を転載しています。最新版はコチラからご覧ください。

マスクルールが緩和され、いよいよ旅も本格化。
次の沖縄旅はどこに行きますか?何をしますか?

「暮らすように旅をする」という表現もよく見かけます。
完全な非日常というよりは何となく腰が据わり、その街に溶け込む感覚を想起させる言葉です。
沖縄に流れる風や匂い・聞こえてくる音を感じながら過ごすことは、間違いなくヌチグスイ(命の薬)な旅になることでしょう。

では何をどうすれば「暮らすような旅」になるのか。
色んな方法がある中で、食事のしかたは誰にとっても重要なことは間違いなさそうです。
地元の人が通う食堂に行く、市場で買い物をしてみる、キッチン付きの部屋で食事を作る…食をテーマに据えれば、暮らすような旅をさまざまに楽しめるでしょう。

では、地元のパン屋さんに行ってみるというのはどうでしょうか。
これは次の那覇滞在で、私が一番やりたいことです。
しばし〈妄想朝ごはんツアー〉にお付き合いいただけましたら。

行きたいお店は那覇にあるブーランジェリー「ル・プレタポルテ」。ハード系のパンを中心に40種類ほどのパンが並びます。
オープン時間は朝の7時、朝食がてらの散歩にもちょうど良さそうです。
平和通りや浮島通り、むつみ橋通りや太平通りといった那覇中心部の数々の通りをすり抜け「のうれんプラザ」に到着したら、その真横にある赤いシェードが目印。

📌ル・プレタポルテ: 那覇市樋川2-2-5-103/7〜19時/水曜休

目を覚ます前の街を歩き、パン屋さんの軒先で焼き立てのパンを食べる、想像するだけでワクワクが募ります。

前日にパンを買い込み、朝ごはんを楽しみに眠りにつくのも良さそうです。
宿にレンジやトースターがあれば軽く温めて。
サラダや美味しいコーヒーが加われば、十分に上質な「暮らすような旅」が実現します。

プレタポルテのオーナー・髙倉郷嗣(たかくらさとし)さんとは、都内で開催されたイベントでご縁が繋がりました。パンを取り扱わせていただいたのです。
購入された方々からは大好評で、もちろん私もいただきました。「小麦って美味しいんだな、パンって美味しんだな」って、幸せとともに素直な気持ちにさせてくれるパンです。
「作り手の想いが伝わる」とは、まさにこういうことかと。

高倉さんとは顔を合わせたことはなくメールでのコミュニケーションのみでしたが、やり取りは20回を超え、「おいしいものをきちんと届けたい」という想いを存分にいただきました。
ですから髙倉さんとユンタク(おしゃべり)しながら、街の空気感とともにパンをいただきたい、そんな妄想を抱いているのです。
地元のパンとともに「暮らすように旅をする」、皆様もぜひ。

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