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おいしいお茶が日々飲みたい!

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雲間でくつろぐのと同じくらい、自宅でお茶を淹れて楽しんでいただきたい。お茶かんたん!お茶楽しい!お茶を淹れるちょっとしたコツと、お茶まわりのお話をどうぞ。
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#お茶の時間

「お茶の時間 雲間」ってこんな店です

「お茶の時間 雲間」ってこんな店です

こんにちは。「お茶の時間 雲間」店主の寺本紫織です。
2020年12月8日で、開店4周年を迎えました。
改めまして、雲間ってどんなお店かご紹介します。

火曜から土曜の午後、13時から18時まで、日本・中国・台湾のお茶をゆっくり楽しんでいただく喫茶室として開いています。

店内はこんな感じ。お茶の種類は季節やタイミングによって変わりますが、だいたい8〜10種類くらい。どのお茶もお湯をさして何煎も長

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サンコンさんのポット

サンコンさんのポット

「お茶いいですよね」「でも急須ないんです」という会話を何回しただろう。

急須なくてもお茶淹れられますよ、というのを紹介しようとしたが結局急須は便利に進化を遂げた最終形であって、ぜひひとつ買ってほしい。

気に入った急須と出会うまで暫定的にいろいろ使えるのがこういう耐熱ガラスポットではないだろうか。

これ、「サンコンさんのポット」と呼んでいるもの。


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ふだんの茶🍵はこんなふう

ふだんの茶🍵はこんなふう

お昼時にお茶淹れました。

雲間の「日常茶飯の茶」

もう長らく使っている村上躍さんの大振りな急須に、ふた匙くらい茶を入れて、熱湯30秒。

湯呑みは長谷川奈津さんの林檎灰釉。
なんで林檎の灰でこんなピンクが浮かぶのか。
手の中にすっぽりサイズ。
なんとなく選んだ三つが、家族それぞれによく似ていて、名前が書いてあるようだった。


どちらもギャラリー一葉さんで出会いました。

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こういう感じの道具、眠ってませんか?

こういう感じの道具、眠ってませんか?

茶櫃(ちゃびつ)とか、丸取込(まるとりこみ)と呼ばれるもの。
中にお茶淹れ道具一式を収めるものです。
これは母の嫁入り道具だったのをもらいうけました。

煎茶道では、ここから道具を順次出して茶を淹れて片付けて仕舞っていく点前があります。

この蓋、くるっとひっくり返すと盆になる優れもの。

中にはこんな道具が入ってます。
小さいですねー。おままごとみたい。

上から時計まわりに

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お茶を淹れる道具について(蓋碗編)

お茶を淹れる道具について(蓋碗編)

ひとりでお茶を🍵

お茶を淹れる道具について。

だいたい店の奥でひとりお茶を飲むときには、こういう感じで淹れています。

さしものかぐたかはしさんとこの我谷盆(わがたぼん、と読む)に道具一式セットして常設。道具は仕舞うと使わなくなりますからね。出しておくとお茶の時間が増えて幸せ。

急須の代わりになる蓋碗。がいわん、といいます。ほんとは下に受け皿があるけど外して

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からっぽに注ぐ

からっぽに注ぐ

「お茶屋やるってちょっとおかしい人じゃないとできないでしょ」

そう言われた意味がやっとわかってきた、まもなく丸3年を迎える雲間店主。
今更ながら、こんな店をやろうとするのはアホじゃないとできないんだなと思う。賢かったらこんな儲からない店やらない。

秋晴れの午後、お客も来ないので小豆を炊きながら思い出す。

「ちょっとおかしい人じゃないとできない」というのはひどいようで実は褒め言葉で(たぶん)、

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その熱湯はほんとうに熱湯か

その熱湯はほんとうに熱湯か

「雲間で飲んだら美味しいのに、自分ちで淹れたらなんか美味しくないのよねぇ。なんでかしら。やっぱり雰囲気かしら」

雰囲気じゃないです。

ご自宅で淹れて美味しくない原因、ざっくり大きく2つにわけると

・お茶自体がそんなに美味しいお茶じゃない

・淹れる過程でどっかなんかおかしい

なんじゃないかと思います。

前者は、例えば、中国や台湾のお土産でいただいたとか、それを大事に秘蔵しすぎて劣化したと

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