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サンコンさんのポット

「お茶いいですよね」「でも急須ないんです」という会話を何回しただろう。

急須なくてもお茶淹れられますよ、というのを紹介しようとしたが結局急須は便利に進化を遂げた最終形であって、ぜひひとつ買ってほしい。

気に入った急須と出会うまで暫定的にいろいろ使えるのがこういう耐熱ガラスポットではないだろうか。

これ、「サンコンさんのポット」と呼んでいるもの。

大昔お茶好きな方々と集まってお茶会を楽しんでいた時、紅茶がお好きな「サンコンさん」がいらした(ハンドルネーム)。
彼女が、「これ、とってもいいんですよ、この底の丸さがいいんです」と教えてくれたのだ。

近所にまだあったダイエーの食器売り場でたしか400円か500円くらいだった。紅茶のポットというとハイブランドのゴージャスなものを想像していたので拍子抜けしたのを覚えている。

これがまた働き者で万能だった。紅茶淹れるのはもちろん、蓋をとってコーヒーサーバーを置いたり、簡易な出汁をとるのにも重宝した。
茶こしの歯が折れてもなお本体は現役で、十数年愛用した。

先日不注意で割ってしまい、同じものをネットで見つけて注文した。
「iwaki レンジのポット プチティー」という名前で700円ちょっとになっていた。

容量は満水で400ml。
ほうじ茶淹れるのにもちょうどいい。
雲間の「日常茶飯の茶」もこれで淹れられる。

今やもしかしたら100均にも同じようなものがあるかもしれない。
こういうので十分だと思う。

ただ
お茶の時間というのは喉の渇きを癒すだけにとどまらない、わくわくする自己満足の世界だ。

急須はその世界の中心で、愛玩する大事な道具なんです。

だからぜひ、きゅーんとくる急須を見つけて買ってください。買ったらぜひ見せて!


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