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あをによし 三輪の月と月見酒

多くの方が投稿されている通り、
本日は中秋の名月。
しかも満月。

大神神社での『観月祭』に参加してきました。

先月、偶然というか”量子のもつれ”的な引き合わせで知り合った
Hさんと週末に山に登りに行こうかと連絡を取り合っていたところ
週末はお互い予定がつかなくなり、では金曜日の夜ならという話から
彼女が「大神神社で『観月祭』やりますよ」という情報をラインでくれ
添付の情報を見るとなになにいいじゃない〜!

「その後、お月見しましょ〜」と
それはもっと良い!

ということでまずは『観月祭』に急遽参列。

夕方三輪駅で合い、商店街でお月見ようのアテを少し調達して三輪さんへ。


まほろば線


太陽は西へ




夜どころか夕方の三輪さんは初めて。
日がだいぶ短くなり5時過ぎにはもううっすら暗くなり始め
まずはお参りをして会場へ。


拝殿



祈祷殿の前に神楽の舞台。

祈祷殿


舞台




18時30分に始まり
宮司様の祝詞、修祓、俳句の披講などがあり
神楽が三曲舞われた。

神楽
磯城ノ舞』『奇魂ノ舞
うま酒みわノ舞









神楽を間近で観るのは初めて。
巫女さんの舞は初々しく、このような渋い伝統を若いひとに
受け継がれていくのを観るとホッとする。

きっと神様もホッとしているのでは?!

そして雅楽の美しさにも聞き惚れましたわ。
クラシック音楽(洋楽)にはない旋律や音の伸びと余韻・・・
不思議な音楽。


うま酒みわノ舞』はその名通りお酒の舞
古来、三輪の枕詞は味酒(うまさけ)と記紀や万葉集に歌われ、
酒つくりの大神の御神徳がたたえられているとのこと。

大神神社では毎年全国の日本酒の『醸造安全祈願祭(酒まつり)』が
行われる。


そんな舞が終わり、宮司様の終わりの挨拶が始まった頃
祈祷殿の後ろの三輪山から月が顔を出し始め






あれよあれよいう間に全面顔出しに。
それはそれは神秘的で感動的な瞬間!
ワタシの撮影の力では全く表現できず残念ですが
見たその月はしっかり記憶に留めた。

1時間ほどの祭典、厳かに艶やかにとても美しいものだった。
奈良に住まい、地元の祭事に参加できること嬉しく思う。


灯籠が照らす優しい光と



祭典の後は『直会なおらい』笑
場所は『大美和の社展望台』と決めていた。

行ってみると、なんと貸切!


左に畝傍山


二上山と奈良盆地


昼間は来たことありましたが夜はもちろん初めて。
こんな夜景が見れるとは!!
月は後ろに煌々と輝き・・・
これはいい宴会会場!

ベンチに先ほど買ってきたコロッケや酢の物と
ワタシは茶色い煮物を作ってきた。
Hさんが奈良漬けのオイル漬けのような、新感覚奈良漬けとクラッカーや
日本酒を用意してくれました。
チェイサーに水出し台湾茶、完璧!

さあ、今宵は呑むぞ〜


まずはビール
か〜〜っ
うまし!


茶色い煮物と酢の物


完全におっさんの飲み会(笑)

そして色々語った。
なんとちゃんと話すのは今日が初めて。
でも紹介された時から、いい意味のシンパシーを受けた。
というのもまず同じ横浜出身。
奈良、しかもここ山辺の道に惚れ込んでの移住、
もうこれだけで十分な共通項。

そして話せば話すほど、見てきたもの見たいもの
進みたい方向性が近いことに鳥肌しか立ちません。

いろいろあってここに辿り着いたもの同士。
きっといい同志になると確信?!

夜風も涼しく、美しい夜景に月夜に旨いお酒。
こんないいお月見をできたこと、三輪さんに感謝。
そう、三輪さんはいつも何か良いきっかけや嬉しい流れをくれる
不思議なところ。

そして素敵な観月祭に誘ってくれたHさんに大感謝!

ということで話は尽きないが、そろそろお開きとなり
1時間に一本の電車に慌てて走った。


走りながらも月が気になり
振り向くと
月が背中を押してくれる




雲がない明るい月夜。
いつの間にか日付が変わり、月の位置もだいぶ南西へ。
雲が少しある方がワタシは好きかな。

でも中秋の名月にはぴったりの
今宵の月をもうしばらく楽しみます。




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