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徒然雲 夏雲と古瓦【ならまち 元興寺】

挨拶は「暑いですね〜」「今日も暑かったですね〜」

そんな言葉しか出てこない日が続き、週間天気予報では軒並み35度やら36度という数字が並んでいる・・・

えらいこっちゃ。


雲の様子もすっかり真夏模様。

浮かぶというより、湧きあがる雲がダイナミック。




昨日は、奈良晒講座の最終日。

4月12日の記念すべき日(笑)に始まり、あっという間の14回。

金曜日を休みにして、ならまちに出没し、ここぞとばかりにあちらこちらへ
寄り道しながら通った3ヶ月。


残念ながらこの日はあまり寄り道の時間が取れず、どうしようかと思いながら
先日、元興寺の桔梗の記事を見かけたのを思い出し、行ってみることに。

実はここもまだ参詣していないお寺の一つ。

この前や横は何度も何度も通っているのに・・・


結果・・・こちらもなんでもっと早く訪れなかったのか!?


今回は駆け足での参拝、見学となったが、必ずまたゆっくり来ようと強く思ったのでした。


ということでスタコラサッサの参拝記録です。



さて、現在ならまち(猿沢池から南)と呼ばれている地域は、
もともとは元興寺の境内だったという。

奈良時代は東大寺、興福寺と並ぶほどの大伽藍だった。




北門




東門より



極楽堂
法話?!
のようなものが開催されていた




元興寺

蘇我馬子が、6世紀末に飛鳥に建立した日本最初の本格的伽藍である法興寺
飛鳥寺)が平城遷都にともなって、蘇我氏寺から官大寺に性格を変え、
新築移転されたのが、元興寺(佛法元興の場、聖教最初の地)。



萩の季節にまた来よう!





紫の花がすきです






もくもくもくもく




仏輪館にて元興寺の仏様たちに参拝。


そしてここでも素晴らしい五重塔古塔が残っている。

海龍王寺の古塔も見事だったが、こちらは保管状態がより良かったようで
色も鮮やかに残り、とても奈良時代のものとは思えないほど美しい。



仏輪館を出て、境内をうろうろ。


お寺の方が、ここで休むといい、と教えてくださった建物。


小子坊(極楽院旧庫裡)





その奥に茶室も。

泰楽軒 (茶室)




そして瓦のことも教えていただき、見上げてみると・・・なるほど!


極楽堂の北流と西流、
禅室の南流の東側の屋根瓦


極楽堂の北流と西流、禅室の南流の東側の屋根瓦は、一般の本瓦と少し趣が違います。つまり、丸瓦も平瓦も重なり合って葺かれています。飛鳥時代(法興寺創建)の古式瓦を伝えています。法隆寺玉虫厨子の屋根表現はこの丸瓦を意識しています。他に、京都東寺の講堂屋根の一部、深草宝塔寺の多宝塔下層、貝塚孝恩寺の釘なし堂、大分富貴寺大堂などにも残っています。
元興寺の場合、解体修理の結果、使用可能な古瓦(飛鳥時代からの瓦)を集めて使用していることがわかっています。また、極楽堂西南隅、禅室南東隅には古代の軒平瓦が残っているのも注目すべき箇所です。

元興寺HPより

 




そして、石仏の小道のような道をひとまわり。

桜並木になっていて、きっと春もきれいな明るい小道になりそうです。






















ぐるっと回って東門に戻り、サクッとしか観れませんしたが
またゆっくり参ります。






ふぞろいもいいね
ってか、どんな形の種が?!





古土塀と古紫陽花






元興寺のお話は、しかのじょうさんがとても詳しく、また興味深い切り口で
書かれています!






【ハタ録】

先週、ほぼ織りあがり、今回は端の処理などだけ。


ほぼ終了時点



今回は5m60㎝織り上げました。
前回より打ち込みを緩くしたので、だいぶ柔らかめに仕上がった。


何に仕立てよう・・・






奈良工藝館




ここならまちで江戸時代から始まり、その伝統を繋ぎ、また次の世代(息子さん)に受け継がれる。
本麻の奈良晒(奈良での手織り)は本当に希少な伝統工芸品。

そんな奈良ならではの織物を経験でき、本当に幸せ!

奈良に引っ越して良かったことの一つ。


年季の入った糸巻き



こんな植物繊維から
糸を作る



師匠の作品







「おまけ」

飛び込みたい・・・



良い週末を!






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