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あをによし Red&Blue【吉野金峯山寺 金剛蔵王大権現】奈良あるき

朝から快晴!
今日はすっかり恒例となった、金峯山寺の金剛蔵王大権現様たちの参拝。
来週か今日か迷っていたが、この空をみて今日!

久々の近鉄吉野線、夏以来で季節が変わった秋の景色は新鮮でワクワクする。
吉野に行くときは、進行方向に向かって左側のシートに座って見る景色が好き。

終点近い吉野神宮駅の手前で吉野川を渡る。

青い!
真っ青!


物資運搬の重要なルートだった吉野川
ここは林業の街
青い



緩やかな傾斜を上がると終点吉野駅




駅を出てすぐケーブル乗り場がある。

もちろん乗りません。

その横の山道を登っていく。





きちんと整備された、歩きやすい遊歩道。



見上げれば青空と色づく樹々



吉野といえば役行者。
至る所にその姿を見かける。




近道だが少々傾斜がある道。

落ち葉が掃いてあり
スベラナイ



石畳の道





短い距離だが、こんな山道風のところもある。



見惚れながら



上も下も
美しい




登りきると、お土産屋さんや食事処の立ち並ぶ参道に出て
ぶらぶらお店を横目に上がっていく。


ザクロ
吊るし柿
ゆず



そうこうすると、黒門。




この後もお店が続く道。



参道の正面が仁王門。

現在、仁王門は大規模改修中。
金剛力士像のお二方は、奈良の仏像館に出向中。

出向先にて
早く本社に戻れると良いですが・・・




仁王門をぐるっと回って正面へ。



蔵王堂
国宝



仁王門の大修理勧進のため、秘仏の御本尊金剛蔵王大権現を公開している。
ほぼ年に2回ご開帳され、ワタシはかれこれ今回で5回目。

はじめはよく分からず、ただポスターの絵(松田大児さんのイラスト)が素敵で
行ってみたのがきっかけだった。
ところがその大権現様の姿に衝撃的に感動し、魅せられ、それ以来ご開帳のたびに
訪れるようになった。


蔵王金剛大権現
過去・現在・未来



大きさの迫力はもちろん、その鮮やかな青い姿と煌びやかな装飾と瞳の輝き
そして・・・虎のパンツ。

何度見てもなんともいえない引き込まれるものがある。

よく仏像萌えなるもので、興福寺の阿修羅像が人気あったりするが
ワタシは間違いなくこちらの御三方がスキ。



12時からの長日祈願護摩供を拝聴。
法螺貝、そして太鼓のリズムと読経がお腹に響く中

青が迫る・・・

秘仏で本来は滅多に拝見できない方々、ご開帳がある限りお会いしに来たい。


今回は境内を細かく見てみた。
すると魅力的なディテールがたくさんあるではないか!


蔵王堂




現在は色も落ち渋い色味の本堂だが、建設当初は朱と極彩色に彩られていたのだろう。




入母屋造で檜皮葺





今まで気にしたことがなかった、天満宮。
よく見ると意匠と色彩が見事だった。







愛染堂


愛染明王




愛染堂の横に置かれていた 蓮取りの舟


この行事に今年行こうと思いながら、すっかり忘れていた・・・





蔵王堂を出て、参道のお店が続く道を先に進む。







和紙も





どなたか見ませんでしたか?











櫻花壇あたりから人通りが少なくなり、
そのすぐ先を如意輪寺に行く山道に入る。





いつも帰りはこの道。
とにかく人が少なく静かで、吉野の山の谷間歩きを堪能できる。







苔の手すり




如意輪寺へは今回は行かず、駅に向かう。

舗装された道だが、車も人も誰も通っていない(今日も一人も合わなかった)
静かで自然が溢れるお気に入りの道。

みんなロープウェイで上がってロープウェイで帰るのかな?
車の人も多い。
もったいない・・・

しかし、おかげで独り占めできるので、それはそれで良い!








谷間なので、陽が高い時間でも薄暗く、ここでも苔やシダ類が生き生きと生息。
水が崖のどこからともなく湧き出て、一帯がしっとりしている。






杉の木立が美しい





こんな道を下っていく







下ってくるとだんだん明るくなってくる。


青と赤の競演





いつも気になる温泉



紅葉が鮮やかだが、ここの新緑は格別!






いい道。

誰もいないので、いつも歌を歌いながら歩く(音痴だが)

今日もゆっくりのんびり上見て下見て横見ながら下りてきた。


まいど!






ロープウェイ




最後は黄色




吉野といえば桜だが、ワタシの中では青い方々と、しっとりした苔と杉の山
というイメージ。

今回、もっとちゃんと計画して上千本まで歩く日程を立てればよかったと
少々後悔。
次回はしっかり歩こう。



靴袋コレクション







晩秋の吉野は、青くて赤かった。


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