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消雲堂
2022年8月24日 23:27
1977年8月、群馬県伊勢崎市連取本町に建つ古いアパート平和荘。私立J大学商学部2年の福良慶喜の部屋。室内には福良と友人の国立G大学文学部2年の異能清春、隣県の埼玉県本庄市にあるA女子短大文学部の日向千夏の3人が同人誌『探偵挿話』の打ち合わせをしている。3人は福良の唯一の家具であるコタツをテーブル代わりにして座っている。福良が編集長を務める「探偵挿話」は、異能と日向にその他の投稿者たちが書いた
2022年8月20日 23:23
まだ明けきらぬ早暁、土方は予定通りに斎藤一、島田魁、久米部正親をつれて福良から猪苗代湖岸に出た。斎藤たちは福良の農民から借りた大八車にたくさんの竹竿を積んでいる。小栗上野介から預かった御用金は、江戸の五兵衛新田に駐屯していた時に小菅の銭座で溶かして棒状に加工し、長さ三尺ほどに切り詰めた百本ほどの竹竿の節をくり貫いてその中に仕込んである。それを大八車に積んで、近藤や土方らと分れて会津に先行させた
2022年8月14日 15:11
1960年製作のアメリカ映画「空飛ぶ生首」を観た。小さな島が舞台だ。メグとの結婚間近に控えたトムは、以前の恋人ヴァイに自分と関係があったことをばらすと脅される。しかし、ヴァイは灯台の鉄柵が折れたことで灯台の上から海に堕ちて死んでしまう。手を伸ばせば助けられたはずのトムは後悔する。それからトムはヴァイの幽霊につきまとわられる。砂浜を歩けば恋人の足跡が砂浜についたり、部屋でピアノを弾けば恋