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朗らかな衰弱

季節は暖かくまた温かく草木が萌え出ずる事は、この部屋を自由に闊歩する春が教えてくれる。 虫や動物たちが自由気ままに穏やかに、そして静かに、謳歌しているのは窓を見ずとも分かる。 ……怠惰である。そう断ずるには今日は些か心地良すぎた。 エデンの園。桃源郷。ユートピア。シャンバラ。常世。 多くの書物が理想郷の存在を打ち出し人々の想像を豊かにしていたが、この六畳一間の外はその理想郷と言っても過言ではないだろう。 結構な事だ。そして素敵である。ただ残念なことに多くの人間同様、

    • 人は何故嫉妬してしまうのだろうか。そして比較をしない事は良い事なのだろうか

      前置き質問が着ておりました。僕の身の丈には到底合わない複雑で難しい質問ではあります。「ああわかるなぁ」と思い出しながら眺めておりました。 せっかく頂いて嬉しかったので、ずっと大も小も色々悩み続けてきた現時点での僕の考えを書いていきますので、何かしら得るものがあれば幸いです。 本noteは二部構成です。 ・人はなぜ嫉妬するのか。 ・比較は良い事なのだろうか。 まずは結論から述べて参ります。 結論、 人は生まれながらにして価値の世界に住む 価値や比較の世界で嫉妬を抱えないも

      • レッテルは人を何倍も自由にする

        多くの人間は他人から「お前はこんな人間だ」と言われた事があると思います。 ある人は「明るい子」として生きているし、 ある人は「真面目な人」だし。 ある人は「変わり者」で、ある人は「ブサイク」としても生きているでしょう。 多くの人物はレッテル張りを嫌い、気にすると思います。 同時に恐怖していることなのかも。 まずはレッテル張りというのは何なのかについて考えていきましょう。 ■「霊長類ヒト科」という生物の動物的本能による行為 詰まるところ、人間らしさというよりは動物らしい

        • 転生だけで終わる異世界転生

          暗闇から引き戻される感覚は、恐らく生きている内に経験する事は難しいだろう。 スイッチがついたり消えたりする様に睡眠と起床は連なり 気絶もまた同じような物だ。 きっと暗闇を感じながら起きる経験なんて生まれた時か、死ぬときくらいのモノだろう。 しかし、僕はソレを感じながら目を覚ますのだ。 瞼が開く。 光が差し込む。 瞳孔が閉まる。 三工程の間に多くを悟る。 空は青い事。 仰向けに寝転がっている事。 後ろはちょっと湿っている事。 そしてなによりは。僕は生きているという事だ。

        朗らかな衰弱

          家長むぎは問う「頭がいいとはなにか」

          結論:頭が良いとは。「頭の形」である。哲学系(仮称)vtubarの雲井 鳴です 正直、哲学が好きで読みふけっているわけでもないのですが 「君は概念的だね」と言われたのをきっかけにしばらくは哲学系で行こうと考えました。 というわけで、折角哲学系だと自称するならば、一つくらい考えてはどうだろうという事で、今回の「頭がいいとはなにか」について自分なりに答えました。ポジティブな結論になりましたので少しほっとしています。 因みに嫌いな言葉は「人は考える葦」です。 葦に失礼だからです

          家長むぎは問う「頭がいいとはなにか」